マーシャル諸島共和国の特命全権大使として着任したアンジャネット・カッティル（Anjanette Kattil）氏は30日、蔡英文・総統に信任状を捧呈しました。
蔡・総統は挨拶の際、台湾の人々を代表してカッティル氏の着任を歓迎するとともに、長年に渡り台湾を支持してくれていることへ感謝し、カッティル氏の台湾駐在期間に双方の協力分野をさらに拡大させ、両国間の友好が深まっていくと信じていると述べました。
蔡・総統は台湾とマーシャル諸島は医療、農業、教育などの分野で今後もパートナー関係を強化していく。特に環境問題においてはさらに強固な協力交流の必要があると話しました。
蔡・総統は、「今、世界は気候変動の問題に直面している。特に台湾とマーシャル諸島は共に海洋国家であり、気温の上昇、海面の上昇といった問題に対し、さらに強固な協力交流が必要である。先月、ここにいる吳釗燮・部長が、マーシャル諸島など4つの国と共に気候変動に対抗するための共同声明に署名している。共に地球温暖化の課題に対応したい」と語りました。
また、マーシャル諸島が国際的に台湾のために声を上げ、台湾の国際参加を支持してくれていることへ感謝を述べるとともに、二国間関係に新たなマイルストーンを生み出し、世界の繁栄と発展に共に貢献するための継続的な相互支援を期待すると話しました。
カッティル氏は挨拶の中で、第二のふるさとである台湾に戻る機会を得ることができてとても光栄に思うと話し、マーシャル諸島と台湾には独特のつながりがあり、同じ南の島の文化遺産を持っており、民主主義、法の支配、人権、平和など共通の価値観によって相互の友好関係はより強くなっていると語りました。
また、この友好関係は外部からの圧力をものともせず、新たなマイルストーンに到達し続けており、マーシャル諸島は中華民国台湾の社会経済発展に対する強固な支持および力強い支援に一層感謝していると述べました。
カッティル氏は両国間の友情は揺るぎないものであると強調し、マーシャル諸島もまた引き続き台湾の主権と民主的価値の追求、そして世界の舞台を求める願いを支援すると誓いました。
（編集：中野理絵／岩口敬子／王淑卿）
