イタリア上院のジャン・マルコ・センティナイオ(Gian Marco Centinaio)副議長は訪問団を率い、14日から台湾訪問しています。一行は19日、総統府にて蔡英文・総統を表敬訪問しました。蔡・総統はあいさつで、これはイタリアの新政権発足後、イタリアの国会からの初の訪問団となるため、訪問団が台湾への重視と支持を示していることに感謝しています。
蔡・総統は、4月にミラノに出先機関となる弁事処を開設することを発表したことを含め、台湾とイタリアが多くの領域で密接に協力しており、互いに重要なパートナーであり、関係をさらに深化させることを期待している。台湾、イタリア、欧州連合（EU）は、半導体およびハイテク産業において異なる優位性を持っており、今後、協力をさらに深め、強靭性のある民主的なサプライチェーンを共同で構築していくと期待しています。
蔡・総統は、イタリアのアントニオ・タイヤーニ（Antonio Tajani）外務大臣が、何度も台湾海峡の現状維持に対する支持を強調したほか、軍艦を派遣するという行動でインド太平洋地域の安定と平和を確保すると説明しました。
蔡・総統は、「センティナイオ副議長は前回、台湾を訪問した際、民主主義と自由は譲れず、売り渡すこともできないと表明した。私はそれに非常に賛同している。今後、イタリアを含むより多くの民主的なパートナーと協力し、地域の安定と発展を共に守ることを期待している」と話しています。
センティナイオ副議長はあいさつで、主要7か国首脳会議（G7サミット）は台湾海峡の現状維持という立場を表明した。民主的な制度が世界中で開花し繁栄することを望んでいる。また、台湾の努力がイタリア外相、EU、および台湾を訪問した各国の政府要人から認められたことから、台湾は世界の友人であることがわかると述べました。
センティナイオ副議長はさらに、台湾とイタリアは友好的であり、互いを尊重している。双方の協力関係は経済的な側面だけでなく、文化や一定の政治領域も含むべきである。毎回の台湾訪問で、台湾が民主国家であることを感じており、民主国家はイタリアにとって対等に対話できる友人であると指摘しました。
（編集：許芳瑋／王淑卿）
