
蔡英文・総統は25日午前、ウクライナへの医療活動に従事した馬偕記念病院の医療チームと対面しました。この医療チームは4月17日夜にポーランドへ出発。ポーランドからウクライナへ向かい、10日に及ぶ医療支援を行いました。
蔡・総統は、馬偕記念病院はメディアを通じてウクライナの医療資源不足を知ると、すぐに積極的な行動をとり、ウクライナへ赴くなど台湾で初のウクライナ医療チームとなった。このような精神と献身的な姿勢は敬服に値すると述べました。
また、蔡・総統は、空襲警報が発令される中でも、戦火を恐れず、治療や手術、衛生教育などに尽くすなど、こうした取り組みは感動だけでなく、台湾人にとって誇りであると感じ、深い感謝と敬意を表すると述べました。
加えて、蔡・総統は、馬偕記念病院国際医療センターの蔡偉徳・所長が現地の地元メディアでインタビューで「医療支援が必要なので、助けにきた」と述べたことに触れ、これはまさに、カナダ人宣教師で医師のジョージ・マッケイ(馬偕)博士がかつて語った「必要があればどこへでも行く」という精神を思い起こさせるものである。医療チームの行動は、戦争という過酷な状況の中においても、団結して最善を尽くせば、人々の心に愛と温もりをもたらすことができるということを知らしめた。台湾は今後もウクライナへの支援を継続すると述べました。
蔡・総統は、ロシアのウクライナ侵攻はいまだ続いており、政府は引き続きウクライナへの人道支援と復興支援を継続する。また、外交部と衛生福利部による台湾国際医療衛生行動チームも適切な時期にウクライナへの医療支援を実施させたいと述べました。
そして、スイスのジュネーブで開催中のWHA第76回世界保健総会では依然として台湾の参加が認められなかったことに対して、蔡・総統は、改めて遺憾の意を表明しました。蔡・総統は、衛生福利部による世界保健衛生行動チームがジュネーブに赴き、会談やフォーラムなどの活動を通して、友好国と医療や公衆衛生の成果について交流したことについて触れ、台湾は国際社会に貢献する力をもっており、まさに今回のウクライナへの医療支援が最良の例である。台湾の善の力を世界に見てほしいと述べました。
(編集:岩口敬子/王淑卿)