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民主パートナー共栄の旅、蔡・総統:自由と民主主義、平和と繁栄のため

  • 29 March, 2023
  • 中野理繪
民主パートナー共栄の旅、蔡・総統:自由と民主主義、平和と繁栄のため
蔡英文・総統は29日正午、国交国であるグアテマラとベリーズに向けて出発した。(写真:総統府)

蔡英文・総統は29日正午、国交国であるグアテマラとベリーズに向けて出発しました。往路と復路それぞれ、アメリカのニューヨークとロサンゼルスに立ち寄り、9泊10日の日程で「民主主義パートナー共栄の旅」を行います。

蔡・総統は搭乗前の談話で、この3年に渡り、新型コロナは世界中の人々の往来に影響を及ぼしたが、台湾と世界の交流に支障をきたすことはなく、台湾は常に世界の民主主義パートナーと共に歩んできた。権威主義が拡大する中、自由と民主主義を守るため、共にしっかりと立ち向かっていると強調しました。

蔡・総統は、「台湾を支えてくれている民主主義のパートナーに感謝をしたい、そして世界に向けて訴えたい。民主主義である台湾は、自由と民主的な価値を断固として守り抜き、さらには国際社会で力を発揮し続け、“善の循環”を広げ、世界の民主主義の強靭性を強化していきたい」と述べました。

また蔡・総統は、この「民主主義パートナー共栄の旅」は、まさに台湾が友好国との交流や協力を深化させる決心の表れである。そして同時に3つの明確なメッセージを発するものであると話しました。

第1に、台湾が自由と民主主義の価値を断固として守り、国際社会で力を発揮し続けることである。

特に、新型コロナの世界的な流行、ロシアによるウクライナ侵攻、自然災害などの大きな困難に直面したとき、台湾は国際社会が必要とするときにいつでも貢献し、台湾が困難に直面したときには、民主主義のパートナーも台湾に温かい支援の手を差し伸べてくれる。今回の訪問を通じて、「台湾を支えてくれている」民主主義のパートナーに感謝したい。

第2に、「台湾は世界経済の要として、同盟国との共栄を追求し続ける」と言うこと。

台湾は、友好国、および理念の近い国家と共に、農業技術、医療・公衆衛生、女性の地位向上、デジタル経済、およびサプライチェーンの安全などの分野において、より密接な交流と広範囲な協力を展開していく。

特に、コロナ後の時代において、台湾は世界のサプライチェーンの再構築に欠かせない存在であり、コロナ後の経済回復に貢献するために、友好国との協力強化の機会をより多く捉えていく。

第3に、「世界へ向う台湾の決心はますます強くなっていく」と言うこと。

台湾は世界の台湾であり、台湾を世界に導き、世界に台湾を組み込むことが、この政権の重要な目標である。外圧は台湾の世界進出への決意を妨げるものではなく、台湾は冷静で自信に満ち、屈さず、挑発せず、自由と民主主義の道をしっかりと歩いていく。その道は険しいかもしれないが、台湾は孤独ではない。

そして、3年ぶりの訪問は、自由と民主主義のための旅であり、平和と安定の旅であり、また共に繫栄するための旅でもあると述べました。

(編集:中野理絵/岩口敬子)

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