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台・チェコの交流新世紀、博物館の相互展示など3つの覚書に署名

  • 29 March, 2023
  • 中野理繪
台・チェコの交流新世紀、博物館の相互展示など3つの覚書に署名
台湾とチェコが、博物館の相互展示など、様々な分野における交流・協力を展開するための覚書に署名を行った。(写真:RTI)

チェコのマルケタ・ペカロワ・アダモワ(Markéta Pekarová Adamová)下院議長率いる代表団が台湾を訪れ、政府の各部門や民間単位との交流を行っています。

台湾とチェコは29日、様々な分野における交流・協力を展開するための一連の覚書への署名を行いました。

双方が署名を行った覚書には、国立台湾博物館とチェコ国立博物館の協力に関する意向書や、国立政治大学とプラハ・カレル大学(Univerzita Karlova v Praze)のサプライチェーンの強靭性に関する研究センター設立に関する協力覚書、国防安全研究院とプラハ国際関係研究所との協力覚書などがあります。

外交部の吳釗燮・部長は、署名式にて、世界が権威主義の拡大に直面しており、台湾はチェコなど共通の価値観を持つ国家と幅広く協力し、民主主義のサプライチェーンの強靭性を強化すると語ったほか、次のように述べました。

吳・部長は、「今回の(アダモア)議長の訪台は、台湾とチェコの交流に豊かさを加えるもので、ここでは博物館の相互展示など3つの覚書が交わされた。また、この数日のうちにも、医療材料や化学研究の分野における産学連携の7件の協力が成立する。台湾とチェコは、両国の友好宣言に署名し、深い友好関係を示す」と話しました。

アダモア議長は、今回の台湾訪問が非常に実り多いものであったと述べ、代表団に同行した教育会、ビジネス界の代表が協力の成果に非常に満足していることを明らかにしました。

また、先日の蔡英文・総統を表敬訪問した際に、蔡・総統がチェコ下院議員が立ち上げたウェブサイト「Mission Taiwan」に目を留めてくれたことを光栄に思うと述べたほか、民主主義、自由、人権といった普遍的な価値のための戦いは終わりがなく、台湾とチェコが共に共同の価値を守り抜くために努力し、今後も双方の関係を深め続けていきたいと語りました。

また、立法院の游錫堃・院長も29日、アダモア議長と共に、チェコ共和国国会下院議員と台湾立法院の友好協力声明に署名を行いました。

そして挨拶の際、代表団は出発前に中国から強い抗議を受けたが、アダモア議長は台湾訪問にこだわり、実際の行動でチェコは独立した自主的特性があることを示したと話し、民主主義国家間の交流は、共通の価値観、相互信頼、自由と寛容に基づくものであり、誠実な交流こそが双方を明るい未来へと導くことができると述べ、今日、両国議会が友好協力声明に署名したことは、自由と民主主義国家同士の連帯の重要性を強調するものであると語りました。

(編集:中野理絵/岩口敬子)

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