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陳‧行政院長=中国「一帯一路」は失敗、ホンジュラスは騙されないよう呼び掛け

  • 17 March, 2023
  • 許 芳瑋
陳‧行政院長=中国「一帯一路」は失敗、ホンジュラスは騙されないよう呼び掛け
陳建仁・行政院長は、ホンジュラスが中国の本質を認識して欲しい、だまされないよう呼びかけた。(写真:RTI)

中米にある国交国、ホンジュラスが巨額の債務を抱えていることから金銭援助をもらうため、中国と国交を結ぼうとしています。

行政院(=内閣)の陳建仁・院長(=首相)は17日、中国の「一帯一路」政策の経験からは、資金援助を受けた特定の国々の多くが失敗しており、結果として、財政的にますます困難な状況に陥っていることやインフレが引き起こされていることがわかる。ホンジュラスは中国の本質を認識して欲しい、台湾との国交を維持し、だまされないよう呼びかけました。

陳・行政院長は、「ここ数年の中国の「一帯一路」政策によって、中国が特定の国々に対して行った資金援助が、実際には大部分が失敗し、さらに、財政難やインフレを引き起こしていることことがわかる。ホンジュラスが中国の本質を認識して欲しいだ。台湾との国交を維持し、だまされないよう」と述べています。

陳・行政院長はさらに、台湾はいままで自国の能力範囲内でホンジュラスと協力してきたことを強調し、現地の建設や発展を拡大するために全力を尽くしており、しかも誠実で信頼できるのであると強調しました。

ホンジュラスのシオマラ・カストロ(Xiomara Castro)大統領は14日、ツイッターで、中国との国交樹立を指示したと明らかにしました。そして、ホンジュラスのレイナ(Enrique Reina) ・外相も、中国との国交樹立方針について、台湾に対しての6億ドルの債務を含め、ホンジュラスが深刻な負債問題を抱えていることが一因だと説明しました。

これに対し、外交部の吳釗燮・部長は、現在ホンジュラスとの外交維持に引き続き努力している。できることをすべて努力する。ただし、「台湾は中国と金銭的な競争をすることはない」。これは明確だ。我々は必ず国家の利益を守ると述べました。

一方、パラグアイとの外交関係について、吳釗燮・外交部長は、非常に安定しており、4月の選挙情勢を密接に注視する。また、台湾は、パラグアイや他の国交樹立国との外交、政治、経済貿易面においても、継続的に強化しているとしています。

(編集:許芳瑋/中野理繪/王淑卿)

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