
台湾の公式統計によりますと、台湾における外国人留学生のうち、インドネシアの華僑や留学生の数は常にトップ3に位置しており、インドネシア人労働者の数も25万人に達しています。しかし、台湾にいるインドネシア人は言葉の壁によって誤った情報やフェイクニュースの被害を受ける情報弱者になってしまがちです。
台湾におけるインドネシアコミュニティが偽情報に対抗できるため、報道の真偽を検証するサイト「台湾ファクトチェックセンター(台灣事實查核中心)」はインドネシアのファクトチェックセンター「MAFINDO」、長年に渡り婚姻移民に関心を持つ「南洋台湾姉妹会(南洋台灣姐妹會)」と連携し、今年「メディア・リテラシー」に関連する一連のイベントを推進します。
この計画は2019年末に準備が始まったものの、新型コロナウイルスの感染拡大によって、この2つのファクトチェックセンターは偽情報に対処することに忙しくなったため、計画は一時中断されましたが、3年後の今年ついに「台湾におけるインドネシアコミュニティのメディア・リテラシー計画」が正式に開始されました。
「南洋台湾姉妹会」の夏曉鵑‧理事の話によりますと、今年の春節後に始まった前段階の準備作業では、啓蒙イベントの内容を企画するほか、さらに、インドネシア語を話すインドネシア人労働者、インドネシア人配偶者、インドネシア人留学生を募集し、チェックセンターがメディア・リテラシーの教師の卵を養成することなどもしたということです。
夏曉鵑‧理事は「台湾におけるインドネシアコミュニティは三つに分けられ、一つはインドネシア人労働者、一つはインドネシア人配偶者、そしてもう一つは留学生で、彼らはだまさがちだ。騙された情報や彼らが関心を持っていることは(台湾人と)異なるため、彼らが騙されるルートも異なる。」と話しています。
夏曉鵑‧理事によりますと、台湾におけるインドネシアコミュニティと接触するため、第一回の啓蒙イベントは、台北地下街のY4出口付近にあるINDEX南洋百貨で開催する予定。イベント時間は26日午前11時から午後5時まで。イベント現場では、たくさんの教師の卵たちが面白いインタラクティブゲーム通して、メディア・リテラシーに関することを教えるということです。夏曉鵑‧理事は、このような活動を通して、事実を確認することは難しくない、しかも面白いことだとみんなに伝えたいとし、台湾人とインドネシア人の参加を呼び掛けました。今後も、台湾各地でこのようなイベントを開催する予定ということです。
(編集:許芳瑋/中野理繪/王淑卿)