
外交部の吳釗燮・部長と国家安全会議の顧立雄・秘書長はアメリカ現地時間の21日、アメリカの対台湾窓口機関、アメリカ在台協会(AIT)ワシントン総本部で、アメリカのウェンディ・シャーマン(Wendy Sherman)国務副長官、ホワイトハウスのカート・キャンベル(Kurt Campbell)インド太平洋事務協調官らと国家安全保障問題について会談を行いました。
吳・部長と顧・秘書長は、21日午前9時30分に蕭美琴・駐米代表の案内で、バージニア州にあるAITワシントン総本部に到着し、アメリカの政府関係者と非公開の会談を行いました。
キャンベル氏とは午後1時に、シャーマン氏とは午後1時30分にそれぞれ会談を行いました。
なおイギリスの経済紙、フィナンシャル・タイムズは、アメリカ側の会談相手は、ホワイトハウスのジョン・ファイナー(Jon Finer)主席副国家安全保障顧問と、シャーマン氏であると報じています。
会談は7時間に及び、午後5時に終了しましたが、双方ともに会談の内容は公の場では発表していませんが、吳・部長と顧・秘書長は会場を離れる際、メディアに手を振り、上機嫌な様子だったとのことです。
フィナンシャル・タイムズは、このような会談はアメリカと台湾間における特殊な外交対話の一環で「特別なラインである」と、中国を刺激しないよう報じています。
なお、会談にはアメリカ側からは、国務院のダニエル・クリテンブリンク(Daniel Kritenbrink)東アジア・太平洋担当国務次官補、リック・ウォーターズ(Rick Waters)国務次官補代理、国防部インド太平洋の安全保障問題担当のイーライ・ラトナー(Ely Ratner)次官補、以前、台湾訪問が噂されたマイケル・チェイス(Michael Chase)副次官補、AIT会長就任が噂されている、ホワイトハウス国家安全保障会議のローラ・ローゼンバーガー(Laura Rosenberger)上級部長、ラッシュ・ドーシ(Rush Doshi)中国担当、そしてAIT台北弁事処のサンドラ・オウドカーク(Sandra Oudkirk)処長らが参加しました。
(編集:中野理絵/岩口敬子/王淑卿)