
台湾の対中国大陸窓口機関、海峡交流基金会(略称:海基会)は2日、海外で活動する台湾のビジネスマン(台商)の春節会を3年ぶりに開催しました。
蔡英文・総統は挨拶の中で、今年は挑戦の1年となる。政府は台湾経済が持続的に成長できる一連のプロジェクトを準備しており、それは「六大核心戦略産業」の政策を引き続き推進していくことだけでなく、950億台湾元の予算の従来型産業と中小企業のレベルアップ転換支援策、ネットゼロに向けた転換にむけて、低炭素で持続可能なビジネスモデルの確立などを計画していると述べました。
また蔡・総統は、海外で展開している台湾企業の台湾への回帰投資を促すために実施されている「三大投資方案」の期限の延長について、4年以上にわたり展開されたこの政策は、のべ1300社を超える企業が台湾へUターンし投資し、投資金額は、台湾元1兆9000億元に上った。
引き続き海外で活動する台湾企業は、今後も各県市を訪れ、投資環境やビジネスチャンスを見定めてほしい。政府も後押しをすると述べました。
両岸関係について、台湾海峡の平和と安定は中国、台湾双方において共同の責任であり、すべての人々が共通して願うものである。コロナ禍後、健康で秩序ある交流を推し進めていくことは、両岸の平和で安定した発展を固めていくことにつながると語りました。
蔡・総統は、我々のコミュニケーションの扉は常に開かれている。合理性、平等、そして相互尊重に基づいて、北京当局との対話を開始し、双方が受け入れ可能な、かつ、地域の平和と安定を促進する道をともに模索していきたいと述べました。
また、蔡・総統は、より強靭性のある台湾経済を構築し、海外で活躍する台湾ビジネスマンがグローバル展開を加速していくことは、今年の重要な政策目標だとし、あらゆる分野の人々がともに、国家がさらに進歩し、経済が繁栄するように共同で努力していこうと呼びかけました。