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陳・行政院長:自身は蔡・総統が掲げる4大任務の執行に最適の院長である

  • 01 February, 2023
  • 中野理繪
陳・行政院長:自身は蔡・総統が掲げる4大任務の執行に最適の院長である
与党・民進党が昨年年末の統一地方選挙後、新たな体制を整え始動した。(写真:RTI)

与党・民進党が昨年年末の統一地方選挙後、新たな体制を整えました。

賴清德・副総統が民進党主席に就任し、蔡英文・総統は旧正月明けに内閣調整に着手、陳建仁・新行政院長による組閣が行われ、周囲からは民進党の「新鉄三角(新・鉄のトライアングル)」が正式に就任したと評されています。

あるメディアによりますと、蔡・総統は過去に毎週水曜日に官邸で国家安全朝食会を開いており、関係者と討論したり報告を受けたりしていますが、その議題の多くは行政院と関係があるものだったため、行政院長は国家安全朝食会にいつもいるメンバーとなっています。「新鉄三角」が正式に形成されたことで、蔡・総統も頼・副総統を会議に招待し始めており、バトンタッチを強く示唆しているものとみられています。

陳建仁・行政院長は1日、立法院の民進党議員団を訪問した際、メディアから、蔡・総統が陳・行政院長と頼・副総統を共に国家安全朝食会に招き、「新鉄三角」を形成したのかどうか、そして、自身は蔡・総統の意思を実現するのに最適な人物と思うかとの質問を受け、次のように答えました。

陳・行政院長は、「今朝、蔡・総統から国家安全会議への参加の招待を受けたことは間違いない。頼・副総統もその場にいた。私はもちろん、蔡・総統が与えた4大任務(防疫対策の段階的見直し、社会保障制度の全面的見直し、国家インフラの継続的整備、6大核心的戦略産業の推進)を遂行する能力が十分にある行政院長だ。だから蔡・総統は私に行政院長を任せたのだ。私は全力で取り組み、行政院の全てのチームとみんなで努力をして4大任務を完成させる」と語りました。

また、陳・行政院長と鄭文燦・副院長、李孟諺・秘書長は1月31日に、立法院の游錫堃・立法院長を訪問した後、2月1日には、与野党の議員団を訪問。初めて民進党議員団の前に立ち、民進党籍の立法委員が派閥を超え次々と出迎え、温かな連帯感を示しました。

陳・行政院長はインタビューの中で、立法院を訪問した主な目的は、立法院が予算と政府が提出したすべての法案を支持することを望むことであるが、現段階では、「コロナ後の経済と社会の強靭性の強化と経済効果を万人に分け与える特別条例」を可決し、行政院が一日でも早く予算を打ち出し、最短で優れた法案を実施できるようにするためだと述べました。

この他、国民に分配するとしている税収上振れ分の給付時期について、民進党の柯建銘・招集人は、民進党、最大野党・国民党、両党の特別規定が大きく異なるため、4月の2週目には関係手続を完成させる予定だとし、6000台湾元(日本円およそ2万6000円)を現金で給付すると説明しました。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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