
蔡英文・総統は12日、デジタル発展部サイバーセキュリティ署が主催した「2022年サイバーセキュリティ・ゴールデン・シールド賞(金盾獎)」受賞チームと面会しました。
蔡・総統は、このコンペティションは2006年から開催されており、台湾の情報セキュリティ人材育成のために重要な賞だと述べました。歴代の優勝者は、今年優勝した陽明交通大学チームが世界規模のセキュリティコンテスト「DEF CON CTF」に台湾代表として参加しているように、優れた成績を収めているとしました。
金盾獎は2019年より、中学生、高校生が参加できるようになりました。今回優勝したチームには高雄高校が含まれており、台湾の情報セキュリティ教育が定着していることを示しています。
また、今回の大会はデジタル発展部が設立されてから初となる大会で、スマートホームセキュリティに関するトピックが増え、日常生活における情報セキュリティの実践を呼びかけるものとなっています。
蔡・総統は、情報通信安全管理法は2018年に施行され、政府機関および重要インフラで率先して実施することが義務付けられたと述べました。
デジタル発展部も今年8月に正式に発足し、国家の情報セキュリティ能力強化を期待するとしました。
今後もさらに安全なサプライチェーンを構築するために産業関連の保護を実施していく予定だということです。
蔡・総統は「サイバーセキュリティ署は、統合管理、情報、セキュリティ保護、訓練、人材育成など重要な任務を担っている。産業面では情報セキュリティと知的財産権の保護を実施し、より多くの国際的な盟友と共に強靭性のある、安全なサプライチェーンを構築していく。」と述べました。
そして、「情報セキュリティは国家の安全性」は執政において重要な考えだとし、新しい技術の急速な発展に伴い、ネットワークシステムや情報セキュリティに対する攻撃が多くなり、頻繁に攻撃されるようになっているとしました。
外国勢力は認知作戦を実行し、偽の情報を広め人々を混乱させています。これらはいずれも民主主義体制に深刻なダメージを与える可能性があり、政府は国民の虚偽情報を見抜く能力向上を図る一方で、国家レベルでの情報セキュリティを強化していくということです。
(編集:風間みなみ/王淑卿)