
アメリカのシンクタンク 全米外交政策協議会(NCAFP)のスーザン・エリオット(Susan Elliott)会長は5日、訪問団を率いて蔡英文・総統を表敬訪問しました。
訪問団は、元アメリカ国務次官補(東アジア・太平洋担当)でアジア・ソサエティのダニエル・ラッセル(Daniel Russel)氏、アメリカの対台湾窓口機関、AIT(アメリカ在台湾協会)の元理事長 レイモンド・バッガード(Raymond Burghardt)氏、元アメリカ国務省東アジア太平洋局のスーザン・ソーントン(Susan Thornton)氏らで構成されています。
蔡英文・総統は、NCAFPは台湾が重要視しているシンクタンクかつ交流プラットフォームであると述べ、皆さんは台湾の古くからの友人、良き友人であり、台湾とアメリカの関係を今後も深めていくためのキーパーソンだと挨拶しました。
そして、この3年で台湾とアメリカのパートナー関係は緊密になっており、共に新型コロナウイルスに立ち向かったのみならず、積極的に「グローバル協力訓練枠組み(GCTF)」を推進しているとしました。現在、GCTF協力国家はヨーロッパ、ラテンアメリカ、カリブ海に広がっており、先月も中東イスラエルで初の海外イベントを開催しました。
また、「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」についても、先月アメリカ ニューヨークで第1回対面式協議が終了し、台湾とアメリカは新たな成果を得、発展し続けていると述べました。
蔡・総統はまた、バイデン政権が台湾に対する6回の武器売却を承認したことに感謝しました。バイデン政権が台湾の国防ニーズを非常に重視し台湾の安全に対するコミットメントを果たしていることを示しているとしています。
蔡・総統は「この数年間、台湾とアメリカは防衛に関する交流・協力を強化してきた。バイデン政権になって以来6度にわたり台湾への武器売却を承認してくれたことに感謝したい。特に今年8月、アメリカ下院のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)議長の台湾訪問後、中国の継続的な軍事演習に直面したときだ。一方的に台湾海峡と地域の平和と安定に影響が与えられた。アメリカは9月に再び台湾への武器売却を宣言した。これは、アメリカが台湾の国防の必要性を非常に重視していることを示しており、台湾の安全に対するコミットメントを果たしていることを示している。」と述べました。
そして、台湾とアメリカは互いの重要な戦略的および経済的パートナーであるとしました。台湾とアメリカの緊密な関係は、インド太平洋地域の自由、安定および繁栄の重要な礎となっていると話しました。
蔡・総統は、バイデン大統領とフランスのマクロン大統領が先日、共同声明を発表したことにも触れました。
そして、台湾海峡の平和と安定を維持することの重要性を再確認し、台湾が今後も地域の平和と安定を守り続け、アメリカや世界の民主的パートナーと協力を強化し、共同で民主的価値を守り、権威主義の拡大を抑制するとしました。
また、ポストコロナの課題に直面し、台湾も各国と共に努力しさらに安全でさらに強靭性のあるサプライチェーンを構築し、世界のために貢献したいと述べました。
(編集:風間みなみ/王淑卿)