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経済部=台米自由貿易協定(FTA)締結はビルディングブロック方式で推進

  • 05 December, 2022
  • 風間 南
経済部=台米自由貿易協定(FTA)締結はビルディングブロック方式で推進
経済部の陳正祺・次長(写真)は5日、「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」は台湾とアメリカの貿易関係において大きなブレークスルーとなると指摘。アメリカの関係機関にアメリカ バイデン政権から現在関税交渉の権限が授与されていないため、ビルディング・ブロック方式で自由貿易協定(FTA)締結を促進すると述べた。(写真:行政院提供)

 日本の国会に相当する立法院の外交及び国防委員会は5日、「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブの協議の進捗状況、フレームワークと中長期的な目標及び想定される争点」についての会議を開きました。外交部、経済部、農業委員会、日本の内閣に相当する行政院経済貿易交渉オフィスが報告を行いました。

 経済部の陳正祺・次長は、「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」は台湾とアメリカの貿易関係において大きなブレークスルーとなると指摘しました。

 既存の「貿易及び投資枠組み協定(TIFA)」に加え、「台米経済繁栄パートナーシップ対話(EPPD)」、「科学技術貿易と投資に関する協力の枠組み(TTIC)」を通し、両国の政府と産業協力に関する対話を強化してきたと述べました。

 その上で、「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」の内容は、貿易の円滑化、規制の原則の制定、汚職防止、中小企業の貿易支援、農業、基準、デジタル貿易がもたらす利益の掌握、労働者中心の貿易の促進、環境及び気候変動対策支援、国営事業、非市場経済政策や措置の11の項目にわたっているとしました。

 台湾のCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)参加に向けた戦略的な意義もあるとしています。

 陳・次長は「アメリカの関係機関にバイデン政権から現在関税交渉の権限が授与されていないため、ビルディング・ブロック方式で協定締結を促進する。貿易協定の重要な要素をカバーできる。機が熟せば、この強固な基盤でもって自由貿易協定(FTA)締結を推進する。これは現実的かつ実行可能な戦略だ。」と述べました。

 また、台湾がまだ、アメリカが主導する新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み」(IPEF)へ組み込まれていないことについて、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官が、IPEFは開かれた包括的な枠組みであり、台湾を含むいかなるパートナーに対しても門戸を閉ざすことはないと述べていると説明しました。

 「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」とIPEFの議題の多くが重なるため、台湾が今後IPEFへ参加する助けになるということです。

 なお、行政院経済貿易交渉オフィスの楊珍妮・副総交渉代表は、台湾とアメリカの交渉チームは11月に、ニューヨークでの交渉後初の対面会議を開いたと明らかにしました。

 その中で関連議題について討論し、双方はオンライン会議や対面会議を通じて交渉を継続することで合意したということです。

 また、政府も「21世紀の貿易に関する台米イニシアチブ」は「公共政策ネットワーク参加プラットフォーム」を通して各界とコミュニケーションを取り、台湾とアメリカの経済貿易関係や台湾の競争力、各国との制度的つながり、そして市場経済体制を強化するという4つの目標を達成するとしました。

(編集:風間みなみ/王淑卿)

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