
11月26日に行われる統一地方選挙まであと数日となりました。
台湾高等検察署は23日、選挙に関連する贈収賄を迅速かつ効果的に取り締まるため、各地の検察署に対し、検察官を贈収賄多発エリアの警察署に配置するよう指示したと明かしました。関連部署と連携し迅速に対処します。
高等検察署は選挙運動は最終段階に入っており、各地で白熱化していると指摘。このところ検察・警察によって現金による買収の摘発が相次いでおり、選挙戦が熾烈を極める中、一部の選挙区では有権者の支持を得るため賄賂を贈ろうとする動きが続いていることを示していると見られます。
23日、候補者が選挙運動中に暴行を受ける事件が発生しました。最大野党・国民党に近い野党・新党によりますと、被害にあった候補者 林婕麗・氏が台北市内の派出所前で通行人らに挨拶をしていたところ、突然男に殴られました。
林・氏は脳震盪を起こし、頭部から出血し、台北市内の救急外来に運ばれ、そのまま入院しました。内政部によりますと、25歳の男が現行犯逮捕されました。動機はまだ不明です。
内政部の徐国勇・部長は候補者への攻撃を激しく非難し、暴力によって選挙を妨害することは決して容認できないと強調しました。
また、関連する法に基づき厳しい処分をもって臨むよう命じており、警察に対し選挙における法秩序の維持に全力を挙げるよう要請したということです。そして人々に対し、平和的、理性的に法律を遵守し、共同で質の良い選挙環境を整え、民主主義と法治という価値を守るよう呼びかけました。
法務部の蔡清祥・部長は、さらに予防を強化し、事前に情報を入手すると述べました。そして万が一発生した場合には、法律に基づき精力的な調査・対処を続けるとし、国民に対して今回の選挙に対し冷静になってほしいと呼びかけました。
(編集:風間みなみ/王淑卿)