
世界的な急速な高齢化に対応するため、観光局は今年8月初となるシニア向け観光ブランド「凰金(Golden Year)」を立ち上げました。
23日に成果発表会を開催し、「生態、文化、ロハス」と「国際魅力スポット」を融合させた8つのモデルコースを発表しました。
観光局の林信任・副局長は、台湾は3年後に超高齢化社会に突入するとし、観光局では2015年からバリアフリーなどソフト面、ハード面の整備を進めてきたと述べました。そして、台湾を国際的なシニア向け観光地にすると同時に、1000億台湾元(約4500億円)に達すると見込まれる新型コロナウイルス流行後の観光ビジネスチャンスを歓迎したいとしました。
林・副局長は「我々の調査によると、去年、シニア層の旅行は400億元(約1800億円)近くの規模だった。新型コロナ流行前はどうだったかというと、台湾に来た海外からの観光客の15%がシニア層だった。660億元(約3000億円)規模だ。1000億元規模の観光市場だ。特にポストコロナでは、スロートラベル、安心・安全な旅行に対する要求は高くなっている。シニア層は我々にとって非常に重要なターゲット層だ。我々はより多くの海外シニア層を台湾に誘致するため最善を尽くしていく。」と述べました。
林・副局長によりますと、シニア層は学びと共有を好む一方で一人となることを好みません。そのため、今回の8つのモデルコースには高齢者が快適に観光地に到着し、ゆっくりと文化学習やDIY 手作り体験ができるようになっているということです。
特に、海外からの観光客の8割がフリープランで台湾に来ており、台湾の多様な文化やグルメを体験したいと考えているシニアバックパッカーも多いということです。そのため、観光局ではシニア向け旅行のブルーオーシャン市場を開拓できると考えているということです。
(編集:風間みなみ/王淑卿)