中華民国双十国慶節の記念式典が、10月10日に行われる。輸送ヘリコプターが中華民国旗を吊り下げ、総統府の上空を飛行する予定となっており、5日朝も予行演習を行った。また、総統府では、6日夜から双十国慶節の当日まで5日間連続でプロジェクションマッピングショーが行われる。12分間のパフォーマンスでは、台湾映画の名作25作のシーンが盛り込まれている。このほか、大きな注目を集めているのは、今回、記念式典で演奏パフォーマンスを行うため、招待された京都橘高校の吹奏楽部だ。61年間の歴史をもつ同校の吹奏楽部は数々のコンテストで金賞を受賞、オレンジの色のユニフォームを身にまとい、演奏しながら踊るパフォーマンスで「オレンジの悪魔」の呼ばれている。6日午前、台北市の圓山ホテル(グランドホテル)でサプライズ演奏を披露、青春真っ盛り、溢れるエネルギーをみせつけ、多くの観光客の注目を集めた。中華文化総会の李厚慶・秘書長によると、同校の生徒たちは台湾から招待されたことについて非常に興奮しているといい、文化総会ではできる限り、台湾グルメでもてなしたいと述べた。
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パーカッションが先陣を切り、大きな音が響きわたります。
フォーメーションをとり、演奏が始まると一気にクライマックスへ。
音楽の盛り上がりと共に、最前列に駆け出してきた生徒たちが、
全力で踊ります。あふれる若さ、青春のムードたっぷりです。
京都橘高校の吹奏楽部が、双十国慶節の記念式典に招待されました。
6日、圓山(まるやま)ホテルでサプライズパフォーマンスを行うと、多くの観光客を引き付けました。
台湾大好き
パフォーマンスの後、記念撮影を行った生徒たち。今回、生徒88人、教師5名合わせて93名が来台しました。自由行動はできませんが、それでも生徒たちは大喜びしていたといいます。
中華文化総会の李厚慶・秘書長は、「特別に準備した台湾風の一口唐揚げを楽しみにしていたようで大好評だった。もちろんタピオカミルクティも用意した」と打ち明けました。
京都橘高校は日本のコンテストの金賞常連校というだけでなく、世界各国からも招待されています。双十国慶節ではこの他、国軍の空中パフォーマンスも忘れてはいけません。
国軍の軍用ヘリコプター「ブラックホーク」が台北の上空に。国防部が総統府前で、双十国慶節の空中パフォーマンスを行います。天候不良による延期を経て6日の朝、再度試験飛行しました。この日、国旗の吊り下げはありませんでしたが、国防部は「皆、全力で準備をしている、期待してほしい」と自信をみせました。