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王必勝・指揮官インタビュー:BA.1対応型次世代ワクチン今週到着、9月末には接種開始

  • 13 September, 2022
  • 中野理繪
王必勝・指揮官インタビュー:BA.1対応型次世代ワクチン今週到着、9月末には接種開始
中央感染状況指揮センターの王必勝・指揮官が12日、RTIのインタビューを受け、台湾が購入したBA.1対応型次世代ワクチンが今週にも到着する予定で、9月末には接種を開始したいと語った。(写真:RTI)

台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部、中央感染状況指揮センターの王必勝・指揮官が12日、RTIの番組「兩岸ING」の司会者、黃俐婕によるインタビューを受け、台湾が購入したBA.1対応型次世代ワクチンが今週にも到着する予定で、9月末には接種を開始したいとし、これにより、高齢者の4回目のワクチン接種の意欲が高められると考えていると述べた。

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衛生福利部の次長で、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部、中央感染状況指揮センターの王必勝・指揮官が12日、RTIのインタビューを受け、台湾の防疫政策と今後の国内の新型コロナの展開に関する評価について語りました。

王必勝・指揮官は、指揮センターでは、今回の感染の波のピークは9月末から10月の初旬と予測している。現在もこの流れに沿っている。しかし、重症率と死亡率がインフルエンザよりも高いこと、伝播状況も地域的な広がりにも至っておらず、このほか、新たな変異株が出てくるかどうかを観察する必要があることから、現段階では国内の新型コロナは地方流行の段階にはまだ至っていないと説明しました。

国内の年長者の4回目のワクチン接種率がわずか3割強であることについて、王必勝・指揮官は、昨年、メディアによってワクチン接種後の副反応について過剰な報道をされた時期があったため、多くの高齢者が不安に思っているが、実際にはワクチン副反応はそれほど大きくはなく、むしろ感染リスクの方が高い。

また一方で、次世代ワクチンを待っている高齢者もおそらくいるとし、この点について王必勝・指揮官は、台湾が購入した「BA.1対応型」の「2価ワクチン」が今週中に到着する予定であることを明らかにしました。

王必勝・指揮官:

「私が思うに、多くの高齢者は次世代ワクチンを待っている可能性がある。この次世代ワクチンは、1週間のうちに届く予定だ。その後、検査パッケージが完了した後、9月下旬には接種できるようにしたい。次世代ワクチンの防護力は原始株の物よりさらにいい。そのため、高齢者の接種意欲が少し高まると思っている」

また、周辺から、なぜ台湾はBA.5対応型のワクチンを買わなかったのかとの声が出ていることについて、王必勝・指揮官は、モデルナとBNT(ビオンテック)の薬品工場はどちらも9月末までに食品薬物管理署(FDA)の緊急使用許可(EUA)審査のための資料を提出するとしていて、仮に通過しても、生産時間を考えると到着は早くても11月から年末にかけてとなる可能性がある。しかし、台湾は世界と足並みを合わせていて、「現在、市場にない製品は買えない」というだけだと説明しました。

王必勝・指揮官はまた、現在、国内で流行しているのはBA.1とBA.5が半々くらいだ。BA.1対応型次世代ワクチンは、BA.4、BA.5のどちらにも有効であることが科学的データに現れている。

まず今週BA.1対応型次世代ワクチンが到着したら、高齢者や接種対象者らに早く接種を促し、感染のリスクにさらされないようにすることが最良の選択だと強調しました。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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