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台米新貿易協議枠組みの交渉が近く開始、年末の部分的な成果目指す

  • 15 August, 2022
  • 風間 南
台米新貿易協議枠組みの交渉が近く開始、年末の部分的な成果目指す
台湾とアメリカは、新たな貿易協議の枠組みとなる「21世紀の貿易に関するアメリカ・台湾イニシアチブ」に関する交渉を近日中に開始する。行政院(=内閣)の鄧振中・政務委員(無任所大臣)(写真)は15日、台湾とアメリカは歩調を合わせており、円滑な意思疎通が図られていると明かした。年内には小規模な結果が期待でき、来年には交渉を完了させたいとしている。鄧・政務委員は、中国の小さな干渉に直面しているものの、交渉進捗状況を維持することが重要だと強調した。(写真:CNA)

 台湾とアメリカは、新たな貿易協議の枠組みとなる「21世紀の貿易に関するアメリカ・台湾イニシアチブ」に関する交渉を近日中に開始します。

 行政院(=内閣)の鄧振中・政務委員(無任所大臣)は15日、台湾とアメリカは歩調を合わせており、円滑な意思疎通が図られていると明かしました。年内には小規模な結果が期待でき、来年には交渉を完了させたいとしています。

 鄧・政務委員は、中国の小さな干渉に直面しているものの、交渉進捗状況を維持することが重要だと強調しました。

 台湾とアメリカは6月1日に「21世紀の貿易に関するアメリカ・台湾イニシアチブ」を発足させました。議題は、貿易の円滑化、法規制、農業、汚職防止、中小企業、デジタル貿易、労働、環境保護、規格、国営企業、非市場経済政策の11項目です。

 行政院の経済貿易交渉オフィスの交渉代表を兼務する鄧・政務委員は15日、メディアの取材に対し、現在の進捗状況を明かしました。

 鄧・政務委員によりますと、これまではアメリカが台湾に対しあれこれと要求するばかりでした。台湾が知的財産権を尊重し、サービス産業を開放することなどを望んでいます。今回は対等な立場での交渉であり、将来締結する協定の条項は互いに拘束力を持つことになります。状況は異なり、台湾が一方的に多くの義務を負うことはなくなります。最終的な目標は、FTA(自由貿易協定)を結ぶことです。

 中国当局が人を派遣しこの新しい枠組みの進展を妨害しているかどうかについて、鄧・政務委員は、台湾とアメリカのアプローチ方法や歩調は一致しており、円滑な意思疎通が図られていると答えました。中国がしばしば「異なる見解」のプレスリリースを発表したりその他の小さな行動を起こしたりしていますが、「自分たちの進捗状況を維持することが重要だ」と述べています。

 鄧・政務委員は、アメリカは、G20や経済協力開発機構(OECD)に参加するなど、台湾よりも豊富な国際経験を持っているとしました。台湾は中国のために参加することができず、アメリカ側はその点において有利だが、台湾はインド太平洋地域について理解している点で有利であると述べました。

 貿易交渉において市場の犠牲者や利害が出た場合、どう解決するかについて、鄧・政務委員は、第一に実施期間の延長と義務調整期間を設定すること、第二にその他の方法で企業の損失を補償するとしました。

 また11の議題を同時進行することは双方にとって負担が大きすぎるため、まずは3、4つの問題に絞って交渉を行い、その中で相互貿易協定(BTA)、次にFTAを結びたいとしています。

(編集:風間みなみ/王淑卿)

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