
アメリカのナンシー・ペロシ下院議長による台湾訪問が中国共産党の反発を招き、連日、台湾周辺海域で軍事演習が行われています。
立法院(=国会)の游錫堃・院長(=議長)は8日、蔡英文・総統が話したように、台湾と中国は互いに隷属するものではなく、中国共産党は一日たりとも中華民国台湾を統治したことはなく、彼らによる台湾の主権に関する主張は全て砂上の樓閣であり事実ではないと強調しました。中国共産党が抗議し、台湾をいじめ、軍事演習を繰り返しているが、現実的ではないと述べました。
游・院長は「中国共産党は繰り返し抗議し、いじめという方法を使い、演習を行っている。基本的に彼らのこういった思想、考え方は砂の上に立てられたものだ。事実、蔡・総統が話したように、台湾と中国は互いに隷属しておらず中華人民共和国は一日たりとも中華民国台湾を統治したことはない。一日もない。中国がこう言い続けていると我々も何もできない。しかしこういったアプローチは実用的ではなく、現実的ではない。」と述べました。
游・院長は7月に、与党・民進党の黄世杰・委員、最大野党・国民党の孔文吉・委員、萬美玲・委員、野党・台湾民衆党の張其祿・委員らを率いてヨーロッパを訪問。チェコ、リトアニア、フランスを訪問後7月29日に帰国しました。游・院長と黄世杰・委員が新型コロナウイルス陽性となったため、今日8日にヨーロッパ訪問の報告を行いました。
游・院長は今回画期的だったこととして、各国で警察が出動し道を空けてくれたこと、いたるところに中華民国の国旗が掲げられていたことをあげ、これまで友好国ではない国から受けた中で最高の待遇だったと指摘しました。
また3カ国、5つの議会を訪れる中で、3人の議長、9人の副議長、52人の国会議員らと交流することができたとし、これらの成果は、台湾の外交官による長年の努力に依るところが大きいと述べました。
(編集:風間みなみ)