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マカオが台湾産マンゴーから新型コロナ検出と主張、農委会=科学的ではない

  • 04 July, 2022
  • 風間 南
マカオが台湾産マンゴーから新型コロナ検出と主張、農委会=科学的ではない
マカオ特別行政区は6月29日と7月1日、台湾産マンゴーから新型コロナウイルスを検出されたとした。台湾の対中国大陸政策を担う、行政院(=内閣)の大陸委員会、農業委員会はそれぞれ円滑な貿易を維持するため、国際ルールに則った科学的で適切なリスク管理を行うよう、求めている。(写真:農業委員会提供)

 台湾のマンゴーが「新型コロナ感染」とされた農産物の1つとなりました。

 中国が、台湾産タチウオとアジから新型コロナウイルスを検出したとしているのに続き、マカオ特別行政区は6月29日、台湾産マンゴーから新型コロナウイルスを検出したとしました。200箱100kgのマンゴーが全て廃棄され、同じ原産地の商品の輸入が一週間停止となっています。

 また、マカオ政府は1日、台湾から輸入したマンゴーのパッケージから新型コロナウイルスが検出されたと指摘し、このブランドの商品の輸入申請を一週間停止するとしました。ウイルス検出の主張は、3日間で2度目です。マカオは、この措置はいかなる国・地域も対象としていないと指摘しています。マカオの地元紙によりますと、5箱50kgのマンゴーは密閉され、市場には流入しておらず、今後廃棄される予定だということです。

 台湾の対中国大陸政策を担う、行政院(=内閣)大陸委員会は1日、マカオは一方的に輸入を停止し、台湾に連絡することもなかったと指摘しました。マカオに対し、双方の円滑な貿易維持のためにも、国際ルールに基づいた措置を要求しました。

 行政院農業委員会(略称:農委会)は3日、6月15日以降、マンゴーのマカオ輸出を申請する業者はいないと明らかにしました。

 農業委員会は3日に発表したニュースリリースで、科学的な研究によると、新型コロナが果物を介して人に感染するか判明しておらず、この検査と制限措置は科学的ではないと表明しました。

 防疫検疫局は、新型コロナの検出を理由に、国際貿易に影響を与えていることについて、おととし11月からWTO(世界貿易機関)の衛生・植物検疫(SPS)委員会で、カナダ、EU・ヨーロッパ連合、インド、アメリカなど多くの国が中国に対する懸念を示しています。これは、この措置が不合理であることを示しています。

 農業委員会はマカオ当局に対し、円滑な貿易を維持するため、国際ルールに則った科学的で適切なリスク管理を行うよう、再度求めました。

(編集:風間みなみ/王淑卿)

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