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中央銀行デジタル通貨登場、楊金龍・総裁:初期は利息を付けない

  • 29 June, 2022
  • 中野理繪
中央銀行デジタル通貨登場、楊金龍・総裁:初期は利息を付けない
中央銀行はデジタル通貨(CBDC)の小売店での決済のシミュレーションを当初の予定よりも3か月早く完成させたことを発表した。(写真:RTI)

中央銀行は台湾内の決済環境の2大ネックを解消し、デジタル通貨(CBDC)研究の第二段階である小売店での決済のシミュレーションを当初の予定よりも3か月早く完成させ、29日、金融情報システム年次総会で進捗状況を発表しました。

中央銀行の計画では、将来、台湾元のデジタルマネーが導入されたあと、市民は銀行でデジタル通貨ウォレットを開設し、自身の預金と1対1で交換できるようにする予定です。

ウォレットに入金すればモバイルアプリなどを通じて、どこでも現金と同じように使用できるため、クレジットカードや金融カードと紐づけられるという問題がありません。

デジタル通貨は台湾元の現金であるため、年齢制限はなく、子供でも使用できます。人々は手もとに多くの現金を持っておく心配がありません。

中央銀行は2020年6月に、すでにデジタル通貨の第一段階、技術の実現可能性に関する研究を終えました。第二段階は「通用型デジタル通貨試験計画」。デジタル通貨のプラットフォームのプロトタイプを構築することで、パイロット銀行と店側が協力して、デジタル通貨での決済シミュレーションを行うもので、現在すでに完成しています。

中央銀行の楊金龍・総裁も特別に会場に訪れ、銀行の自動預け払い機(ATM)を通じて、どのようにウォレットを開設し、チャージし、中央銀行のデジタル通貨を引き出し商店で使用するのかを体験しました。

また、楊金龍・総裁は「デジタルトランスフォーメーションにおける中央銀行マネー」と題した特別講演を行いました。その中で、中央銀行デジタルマネーは、市民による取引回数や、保有量の上限を設ける予定とのことです。これにより、銀行預金が大量に流出し金融の安定性に影響を及ぼすのを防ぎ、かつ、実施初期は、デジタルキャッシュとして扱い、利息は計算しないとのことです。

楊金龍・総裁は、

「デジタル通貨にもし利息が付く設計になったら、銀行預金の替わりとなる。銀行預金の数が減少すれば、将来、銀行融資のコストが増加、ひいては個人や家庭、企業の借り入れのコストが上がってしまう。そのような銀行の金融仲介機能への影響を避けるためにも、デジタル通貨は無利息の設計を選んでいる」と説明しました。

中央銀行デジタル通貨の第二段階試験計画完成後、続いては、第二段階試験結果をベースに、意見調査を行い、社会からの支持を得た後、デジタル通貨の後続の計画を決定する予定です。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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