
台湾における新型コロナウイルスの感染が拡大しています。一日当たりの感染者数がほとんど毎日記録を更新しています。一部の専門家は5月末にもピークに達すると予測しています。これについて、台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部である「中央感染状況指揮センター」の陳時中・指揮官は20日午後、アジアの国々の状況をみると、一、二ヶ月にピークに達するのが多いため、台湾もたぶんそうだろうとの見方を示しました。
現在台湾では店内飲食が禁止されていません。感染率が15%から20%になれば、店内飲食を禁止するかとのメディアの質問について、陳時中・指揮官は、次のように答えました。
陳時中・指揮官は、「感染率が15%から20%になれば、ウイルスと共存する社会に入る。そのとき、感染者の割合が高くなる。それに加えて、ワクチンの接種率も高くなるため、社会全体の免疫力も高くなる。そのため、店内飲食を禁止する必要はない。重要なのは中等症と重症患者をどう治療すればいいかということ。風邪を引いたのと同じだ」と説明しました。
陳時中・指揮官によりますと、現在台湾における感染率は、10万人につき感染者が170人いるという割合で、香港とニュージーランドの16%、オーストラリアとシンガポールの20%、韓国の32%と比べれば、かなり低いです。感染率20%で計算すれば、台湾は470万人が新型コロナに感染することになります。陳時中・指揮官は、現段階の感染は、軽症がほとんどなので、コロナに感染しないよう注意する必要があるものの、パニックになる必要はないと呼びかけました。