
中華民国陸軍が今月(2月)25日、台湾北部・新竹県の湖口長安営区でM41A3戦車の退役式を行った。M41A3戦車は陸軍で唯一のガソリンエンジンの戦車として、台湾を守る最前線で60年以上活躍し続けてきた。これまでに事故が複数発生し、陸軍は戦車のメンテナンスが容易ではないと判断、25日をもってM41A3戦車を退役させると決断した。退役式には歴代の指揮官と兵士らが参加し、M41A3戦車の歴史的一瞬を見届けた。
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中華民国陸軍が25日、台湾北部・新竹県の湖口長安営区で、陸軍唯一のガソリンエンジンの戦車、M41A3戦車の退役式を行いました。
M41A3戦車を運転していた兵士が戦車の射撃統制装置を引き渡し、戦車の武装を解くことを象徴しています。
陸軍装甲兵訓練指揮部教勤営第二連の胡経緯・連長「このかつての戦友は昼夜を問わず、我々を守ってくれた。我々もこの精神を引き継ぎ、代々慎み深い態度を持ってこの戦車を守ってきた」
愛称「ウォーカー・ブルドッグ」のM41A3戦車は過去64年間、台湾の最前線で活躍し、台湾の数々の軍事演習に参加してきました。ところで、事故も度々発生しています。2020年10月8日、離島・金門でも転覆事故が発生しました。
この度、陸軍は長年のメンテナンス費用の高さと、部品の取得困難から、25日をもってM41A3戦車を退役させると決断しました。
今後、アメリカから購入したCM11戦車か、M60A3戦車がM41A3戦車に取って代わることになります。
M41A3戦車の輝かしい功績は、今後も台湾の軍事史上に刻まれることでしょう。
(編集:曾輿婷/王淑卿)