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大地震の周期到来、専門家:M8地震に注意

  • 09 January, 2022
  • 曾輿婷
大地震の周期到来、専門家:M8地震に注意
今月3日午後、台湾東部の外海ではマグニチュード6.0の地震が起き、翌日午前には、マグニチュード5.1の余震が発生した。さらに8日午前5時12分、中部・台中市東勢区ではマグニチュード4.5の地震が発生した。 専門家によると、近年プレート沈み込み帯での地震活動が活発している。特に約100年間隔で発生するプレート境界型地震は、前回(1920年)の発生からすでに100年以上超えているため、今後、マグニチュード8.0以上のプレート境界型地震が発生する可能性が高いと見られている。(写真:中央気象局)

今月3日午後、台湾東部の外海ではマグニチュード6.0の地震が起き、翌日午前には、マグニチュード5.1の余震が発生した。さらに8日午前5時12分、中部・台中市東勢区ではマグニチュード4.5の地震が発生した。

専門家によると、近年プレート沈み込み帯での地震活動が活発している。特に約100年間隔で発生するプレート境界型地震は、前回(1920年)の発生からすでに100年以上超えているため、今後、マグニチュード8.0以上のプレート境界型地震が発生する可能性が高いと見られている。

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台湾東部の外海では今月3日、マグニチュード6.0の地震が起き、その翌日の4日にも、マグニチュード5.1の地震が発生した。

中央気象局地震監測課の邱俊達・課長、「4日の地震は、その前日の余震だと判断している。最大震度は、宜蘭と花蓮の境が2、それ以外の地域はおよそ1だった」

今回の地震は、フィリピン海プレートがユーラシアプレートへ沈み込み、そのエネルギーが台湾に伝わったのが原因です。

専門家によりますと、プレートが沈み込む境界で発生する大地震「プレート境界型地震」の周期はおよそ100年。前回はいまより101年前の1920年に発生しました。今後はマグニチュード8.0の大地震に気をつけるべきということです。

国立中央大学応用地質大学院の李錫堤・教授は、「100年に一回発生するこういった地震の規模は、マグニチュード8.0以上となる。そのエネルギーは、3日に起きたマグニチュード6.0の地震の900倍になる。マグニチュード6.0の地震で解放されたエネルギーは、まだまだ足りないのだ」と説明しました。

これに対して、中央気象局は、いままでの周期が今後も通用できるとは限らないから、このように判断するのは適切ではない、もっと観察する必要があるとの見方を示しました。

なお、なぜ北部・台北市では特に強い揺れを感じたでしょうか。台北盆地の地層が柔らかいため、東側からの地震波を2倍から3倍拡大する効果があるからということです。

国立中央大学応用地質大学院の李錫堤・教授、「地震と地形との共振、地震とビルとの共振は、台北市の建物の構造にかなり不利だ」

専門家によりますと、プレート境界型地震の揺れはゆっくりしているため、建物と共振し、揺れが比較的長い時間続くということです。

地震による建物の倒壊を避けるよう、専門家は政府に都市再開発を加速させることと、国民に日頃から地震に備える準備をするよう呼びかけています。

(編集:曾輿婷/王淑卿)

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