
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」が17日の定例記者会見で、14日に感染が確認された感染者番号16859のことを域内感染例であると修正した。
感染者番号16859は、11月26日にカンボジアから帰国した30代女性。帰国後、14日間の隔離期間中、PCR検査の結果はすべて陰性だったが、隔離を終えて、自宅で自主健康管理を受けている最中に感染が確認された。Ct値は12だった。
指揮センターは、女性は隔離先の防疫ホテルで確認されたもうひとりの感染者、感染者番号16870から感染したと判断し、女性の接触者44人を対象にウイルス検査を行った。1人が陽性、42人が陰性、1人がすでに出国したという。
台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」が17日の定例記者会見で、14日に感染が確認された新型コロナウイルスの感染者番号16859を域外感染例であると修正しました。
16859番は11月26日、カンボジアから帰国した30代女性。12月11日に在宅隔離を終え、それから自主健康管理を受けていました。ウイルス検査の結果はすべて陰性でしたが、13日に喉に違和感を感じて病院へ行ったら、帰国後18日目、14日に感染が確認されました。CT値は12でした。
中央感染状況指揮センターは、女性は隔離先の防疫ホテルで感染した可能性があるとして、防疫ホテルと女性の住宅の周辺で疫学調査を行いました。
台湾北東部・宜蘭県の徐迺維・衛生局長によりますと、女性は入国後、一軒の商店にしか行ったことがありません。そこでの滞在時間も短かったです。店の従業員にウイルス検査を行った結果、いずれも陰性でした。
一方、女性が入居していた防疫ホテルから、もうひとりの感染者が確認されました。女性の隣室で、アメリカから帰国した30代の男性です。2人はウイルスの遺伝子配列が一致しているため、指揮センターは、女性は男性からウイルスを感染したと見て、17日の記者会見で、感染症番号16859の女性を域内感染例にしたと発表しました。
なお、台湾では18日時点で、合計5人のオミクロン株の感染者が確認されました。いずれも海外からの帰国者です。これを受け、まもなく迎える旧正月の連休で市中感染が発生する可能性は懸念されています。
これに対して、中央感染状況指揮センターの陳時中・指揮官は、旧正月前後の帰国者に向けた隔離対策はすでに例年よりも厳しい基準を設けてありますので、変更はしないと断言しました。予定通り、入国者は7日間集中隔離施設で隔離、7日間の在宅隔離、それから7日間の自主健康管理を受ける必要があります。
指揮センターは、台湾の新型コロナウイルスの感染状況が深刻にならないよう慎重に対策をとっています。
(編集:曾輿婷)