
台湾中部・南投の集集エリアは、絶滅危惧種のタイワンヤマネコの生息地の一つ。そこにある在来線台湾鉄道の集集駅は来年(2022年)、100歳を迎える。そこで集集エリアの鎮長が最近引き取った1匹の野良猫を、“猫駅長”にすることにし、市民に名前を募っている。そして多くの人に、野良猫や野良犬、そしてタイワンヤマネコの保護に関心を持ってもらいたいと呼びかけている。
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台湾中部・南投の集集エリアは、絶滅危惧種のタイワンヤマネコの生息地の一つです。そしてそこにある在来線台湾鉄道の「集集」駅は来年(2022年)、100歳を迎えます。
そこで集集エリアの陳紀衡・鎮長が最近、引き取った1匹の野良猫を“猫駅長”にすることにし、フェイスブック上で名前を募集して、盛大に祝いたいとしています。
陳紀衡・鎮長
「タイワンヤマネコをみんなに披露するわけにはいかないので、タイワンヤマネコと同じようなペットのネコを登場させる」
みんなこぞって“猫駅長”の名前を考えています。その毛の色から「大金」や「小橘(みかん)」、また縁起のいい「吉虎」、集集エリアがある南投の特産がバナナ(香蕉)であることから一文字取って「蕉蕉」、または英語の音をあてはめて「集咪(Jimmy)」なども登場しました。
張さん
「“阿集”だったらこの土地っぽいしとても親しみやすい」
郭(かく)さん
「奶油(クリーム)。色がクリームみたいに白っぽい」
将来“猫駅長”は新しくできた小屋の中にいて、旅行客と交流を図る予定です。役所では“猫駅長”の人気をきっかけに、野良猫や野良犬、そしてタイワンヤマネコの保育に感心を持つ人が増えることを期待しています。
(編集:中野理絵/王淑卿)