
「2021南島民族論壇(2021Austronesian Forum/オーストロネシアン・フォーラム)」が7日、台湾北部・台北市のグランドホテルで行われました。パラオのトミー・レメンゲサウ(H.E. Tommy Remengesau Jr.)前大統領は、パラオの伝統的な酋長制度を語り、大きな反響を博しました。
オーストロネシアン・フォーラム執行委員会の主席を兼務する、台湾の原住民族委員会のイチャン・パロー(Icyang Parod)主任委員も、台湾の原住民族の伝統的な酋長制度を説明しました。イチャン・パロー主任委員は、このフォーラムを通して、台湾と他のオーストロネシア語族の国と異なる伝統的な社会制度を共有することで、ともに未来の発展の方向を見つけ出すことを期待していると話しました。
フォーラムに参加した、蔡英文・総統はあいさつで、パラオを訪問した時、パラオの最も著名なスープと言われる、ヤモリのスープを飲んだ思い出を語りました。蔡・総統は、その土地の伝統を尊重しているから、喜んでいただいたと話しました。また、蔡・総統は、世界各国が新型コロナウイルス感染症という難関に直面している中、このフォーラムが予定通りに開催できることは非常に珍しいことだと強調し、フォーラムを通して、有意義な交流と提携を促進することができるよう期待を示しました。
蔡・総統は、「オーストロネシア語族の方でも、インド太平洋地域において影響力のある国家でも、このフォーラムを通じて、有意義な交流と提携を促進できるように期待している。オーストロネシア語族がこれからも繁栄していき、インド太平洋地域の持続可能の発展のため、ともに頑張っていこう」と呼びかけました。
(編集:曽輿婷/王淑卿)