
中央選挙委員会はこのほど、国会議員に当たる林昶佐(リン・チョウサ)・立法委員のリコール案が成立したと発表しました。投票は来年1月9日に行われます。
立法委員のリコール投票は、今年10日23日、台中市第2選挙区選出で、台湾基進所属の陳柏維氏に対して行われ、立法委員として初めてのリコールが成立しました。台湾基進は、現在の与党・民進党に近い政党で、前回の選挙では双方が選挙協力を行っています。
今回の林昶佐・立法委員に対するリコール投票は、これに続くものとなります。林昶佐・立法委員は、中正区と万華区を合わせた台北市第5選挙区の選出で、もともと時代力量という政党に所属していましたが、その後、離党して現在は無所属です。ただし、民進党と関係が近く、民進党は林昶佐・立法委員を支持しており、リコール投票では反対票を投じるよう呼び掛けています。
林昶佐・立法委員は、フレディ・リムの名前で活動するヘヴィメタル・ミュージシャンで知られていますが、その後、政治活動に参加し、2016年に立法委員選挙に時代力量から出馬して初当選し、2020年には無所属で再選に成功しています。
台北市第5選挙区の有権者総数は24万4748人で、リコール投票案の成立には2万4475人以上の署名が必要です。
投票日の来年1月9日には、台中市第2選挙区で、陳柏維氏のリコールが成立したことを受けて行われる補欠選挙の投票ね行われます。いずれの投票も、与野党の全面的な対決となります。
この林昶佐・立法委員に対するリコール投票に対して、与党・民進党は、全面的に林昶佐・立法委員を支援すると表明しています。