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高雄ビル火災、死者数過去2番目に多い

  • 20 October, 2021
  • 中野理繪
高雄ビル火災、死者数過去2番目に多い
南部・高雄市塩埕区の雑居ビル「城中城」で起こった大火災は、高雄の歴史上、最も多くの死傷者を出した単一建物の火災であるだけでなく、台湾全体で見ても、26年前に台中の衛爾康餐廳で発生した大火災以降、2番目に多くの死亡者を出した火災事故となった。(写真:RTI)

南部・高雄市塩埕区の雑居ビル「城中城」で起こった大火災は、高雄の歴史上、最も多くの死傷者を出した単一建物の火災であるだけでなく、台湾全体で見ても、26年前に台中の衛爾康餐廳で発生した大火災以降、2番目に多くの死亡者を出した火災事故となった。過去を振り返ると台湾では30人以上の死者を出した大きな火災が5件発生している。それぞれの火災を紹介し、私たちが何か教訓を得たかどうかを考える。

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台中・中港路のレストランの1階バーでガス管が破裂。漏れたガスに火が付き爆発が起こりました。客は2階に押し寄せ、強化ガラスはなかなか割れませんでした。幸運にも逃げ出すことができた人はショックを受けていました。

「みんな窓際に集まっていた。誰かが椅子で窓を割って出ることができた」

出火場所はメイン階段のそばで、スタッフが2階の客は皆避難したと誤った情報を伝えたことから、警察・消防に判断ミスを起こさせ、救出のゴールデンタイムを逃してしまいました。

結果、2階の窓付近で火に包まれた37人の遺体が発見され、合計64人が死亡、11人がけがを負うという、過去最も死者の多い公共安全事故となりました。

1993年1月、台北市・松江路にある興華大樓の1、2階部分に入っていたレストランで発生した火災も、出火場所は同様にバー付近で、窓が小さく、33人が逃げ遅れ死亡しました。

死亡者の中には、有名な音楽家の董榮駿氏も含まれていました。

警察によりますと、レストランの入り口と階段の間に何者かが撒いたとみられるガソリンの後があり、放火とみられていますが、犯人は捕まっていません。この火災では責任者が過失致死罪で3年3か月の有罪判決を受けています。

1966年、台北市・衡陽路と中華路の交差点にある新生大廈内の新生戲院(新生劇場)で大規模な火災が発生、31人が死亡、29人がけがをしました。

その22年後、修繕した建物で再び大規模な火災が発生。

28年前には3度目の火災が起き、その後は休眠状態となっています。

続々と起こる公共安全事故。地方自治体はその都度、検討を重ねてきましたが、本当に教訓を得たのでしょうか。

今回の高雄・塩埕区の城中城での火災は、最終的には46人が死亡、41人が重軽傷を負いました。

現在までに出火原因は1階に出入りしていた女性の火の不始末とされていますが、一体どれだけの尊い命の犠牲を払ったら政府は公共安全を重視してくれるのか、市民はそれを知りたいとしています。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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