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ホンハイ・TSMC、BNTワクチン1000万回分無償提供

  • 15 July, 2021
  • 曾輿婷
ホンハイ・TSMC、BNTワクチン1000万回分無償提供
台湾の電子機器受託生産大手・鴻海精密工業(ホンハイ)傘下の永齢基金会、および台湾の半導体製造大手の台湾積体電路製造(TSMC)が今月12日、中国の上海復星医薬集団と契約を結び、米ファイザー社と独ビオンテック社が共同開発した新型コロナウイルスワクチン「ファイザーワクチン(BNTワクチン)」を、それぞれ500万回分、合計1000万回分の購入に成功したと発表した。(写真:AFP)

台湾の電子機器受託生産大手・鴻海精密工業(ホンハイ)傘下の永齢基金会と台湾の半導体製造大手の台湾積体電路製造(TSMC)が今月12日、中国の上海復星医薬集団と契約を結び、新型コロナウイルスワクチン「ファイザーワクチン(BNTワクチン)」計1000万回分の購入に成功したと発表しました。

ドイツのビオンテック社のCEO、Uğur Şahin (ウール・シャーヒン) 氏は、「アメリカのファイザーとBNTが共同開発したワクチンが台湾のコロナ対策に一役買うことができ、とてもうれしく思う。我々はパートナーと緊密に協力して、なるべく早く台湾に安全かつ有効なワクチンを提供するよう努力する」とコメントしました。

台湾の2大IT企業、鴻海精密工業(ホンハイ)と、台湾積体電路製造(TSMC)が今月11日、中国の上海復星医薬集団と契約を結び、「ファイザーワクチン(BNTワクチン)」をそれぞれ500万回分、合計1000万回分の購入に成功しました。

台湾の製薬大手、台湾東洋が交渉したファイザーワクチンの価格は、一回分あたり台湾元31.32元(およそ日本円123.16円)、衛生福利部は一回分あたり台湾元45元(およそ日本円176.96円)でしたが、鴻海とTSMCは、取引価格台湾元30元(およそ日本円117.97円)プラス輸送・保管料台湾元3元(およそ日本円11.8円)で契約しました。総額1億7500万米ドル(およそ日本円192億800万円)かかったということです。

ドイツのビオンテック社は、中国および香港、マカオに送るワクチンと区別をつけるため、台湾へのワクチンには、新たなラベルを使うと発表しました。

今回発注したファイザーワクチンは、6週間から8週間の標本調査を行う必要があるため、9月から10月の間に台湾に到着する予定です。

ワクチンの輸送は、ビオンテック社の協力会社、DHLが担当するため、チャイナエアラインの貨物機を海外に派遣する必要はないということです。

台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部、「中央感染状況指揮センター」の陳時中・指揮官は、「ファイザーワクチンの有効期限は、摂氏マイナス70度の環境下で6ヶ月。摂氏2度から8度なら5日間だったが、最近、30日間になった」と説明しました。

米国食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)がこのほど、希釈前のファイザーワクチンならば、冷蔵庫で1ヶ月間保管できることを認めました。陳時中・指揮官は、これは台湾の大規模な接種に有利だと話しました。

鴻海とTSMCが購入したファイザーワクチン1000万回分は、台湾で唯一摂氏マイナス70度の保管設備を持つ、裕利医薬に保管を委託する予定です。第一陣300万回分は、早ければ9月にも台湾に到着する見通しです。

(編集:曾輿婷/王淑卿)

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