台湾では最近、新型コロナウイルスの感染者が増えています。4月20日、大手航空会社、中華航空(チャイナエアライン)のインドネシア人パイロットがオーストラリアで新型コロナウイルスへの感染が確認されて以降、中華航空(チャイナエアライン)のパイロットの感染が相次いで報告され、後に中華航空(チャイナエアライン)の乗組員の宿舎で、隔離施設でもある台湾北部・桃園市にある、台北ノボテル桃園国際空港ホテルの従業員の感染も見つかり、大手航空会社とホテルの従業員、そしてその家族の集団感染まで拡大しました。
感染者は、感染が確認される前、桃園のみならず、台北市、新北市、台湾中部の雲林県、嘉義県まで行ったことがあるため、台湾全域で警戒が高まっています。
8日、この集団感染の感染者が新たに2人増えました。1人は、感染者番号1183の50代の本国人パイロットです。この男性パイロットは、感染が確認された感染者番号1153の模擬飛行訓練の教官です。関係機関は、模擬飛行訓練の際に感染したかどうか、感染源の調査を急いでいます。
もう1人は、感染者番号1184の50代の本国人女性です。この女性は、感染者番号1183のパイロットの妻です。感染者番号1183の濃厚接触者の検査で見つかりました。感染が確認される前、台北市内湖の富邦銀行に行ったことがあるので、関係機関はすでにその行動ルートなどの行動履歴を公開し、市民の注意を呼びかけています。
8日時点では、台湾における新型コロナウイルスの累積感染者数は1183人、そのうち、海外で感染した人は1036人、台湾で感染した人は96人、海軍艦隊「磐石艦」の感染者は36人、航空機での感染は2人、1人は原因不明、12人は調査中です。感染者番号530は、後に感染していないことが確認されたため、欠番となっています。感染者のうち、12人が死亡しました。