「世界が台湾のハイテクを必要、戦争は希望しない」、劉徳音・tsmc会長

  • 03 May, 2021
  • 早田健文
「世界が台湾のハイテクを必要、戦争は希望しない」、劉徳音・tsmc会長
半導体ウエハ・ファウンドリで世界最大手、台湾積体電路(tsmc)の劉徳音・会長。(写真:ロイター)

台湾積体電路(tsmc)の劉徳音・会長はこのほど、世界が台湾のハイテクを必要としており、このため誰も戦争の発生を希望していないし、自分も発生を希望しないと語りました。

これは、世界最大の半導体ウエハ・ファウンドリ企業であるtsmcの劉徳音・会長が、海外のテレビ局の取材に応じて語ったものです。

劉徳音・会長は、「世界はいずれも台湾のハイテク産業からの支持を必要としており、このため、台湾で戦争が発生することは希望しない。なぜなら、それは、どの国家の利益にも背くからだ。だれも、台湾で戦争が発生することを希望していないし、自分も発生を希望しない」と語りました。

また、半導体生産がアジアに集中していることを心配する必要があるのかどうかについて、劉徳音・会長は、「自分としてはそうした心配があることは知っている。しかし、半導体がアジアで生産されていることが問題なのではない。なぜなら、半導体をどこで生産したとしても、新型コロナウイルス感染の影響で品不足が発生するからだ」と指摘しました。

さらに、アメリカの半導体企業であるインテルのゲルシンガーCEOが、世界の多くの半導体がアジアで生産されていることについて、改めてサプライチェーンのバランスを求めるべきだと語ったことに対して、劉徳音・会長は、「アメリカは研究・開発に投資し、より多くの博士、修士、学士を養成して半導体製造に従事させるべきであり、サプライチェーンを変えようと試みるべきではない」と強調しました。

そして、「サプライチェーンを変更するためには極めて高いコストが必要であり、生産性がない。もし、自分自身の技術を保留し、世界との協力を放棄するのであれば、次第にイノベーションの速度は落ちていくだろう」と述べました。また、インテルのゲルシンガーCEOが、製造分野でtsmcに後れを取っていると認めたことに対して、劉徳音・会長は、インテルがなぜ後れを取ったのか、「私も驚いている」と語りました。

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