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ドイツのアルトマイヤー経済相、台湾に半導体の供給求める

  • 25 January, 2021
  • 早田健文
ドイツのアルトマイヤー経済相、台湾に半導体の供給求める
ドイツのアルトマイヤー経済相が、台湾に自動車用の半導体供給を増やすよう助けを求めた。(写真:アルトマイヤー経済相のTwitter)

ドイツのアルトマイヤー経済相は、台湾の経済部長と行政院副院長に宛てて書簡を送り、半導体の調達が困難となって苦境に立たされているドイツの自動車産業に対し、半導体の供給を増やすよう要請しました。

この書簡でアルトマイヤー経済相は、「半導体は自動車産業にとって極めて重要だが、現在、半導体の品不足によって、ドイツの自動車産業の回復は危機的な状況に置かれており、それは世界経済の回復を阻害することになる」と指摘し、台湾当局が世界最大の半導体受託生産メーカーである台湾積体電路(tsmc)に対して、このことを明確に伝えるよう呼びかけました。

ドイツ自動車工業会はすでに、世界での半導体の品不足が、ドイツの自動車メーカーに影響を与えることになると警告しています。

これに対して、台湾積体電路(tsmc)は、引き続き顧客の自動車メーカーと緊密に協力し合い、需要を満たすと表明しました。

台湾積体電路(tsmc)の魏哲家・総裁は最近、機関投資家向けの説明会で、「自動車市場が2018年からそれまでに比べて低迷を開始し、さらに昨年2020年は新型コロナウイルスの影響を受けたことで、昨年第3四半期(7~9月)までは需要が減少を続けた。突然、回復を見せたのは昨年第4四半期(10~12月)になってからだ」と指摘していました。

魏哲家・総裁は、「自動車産業のサプライチェーンは長く連なった複雑なものだ。昨年、台湾積体電路(tsmc)は他の分野の顧客からの強い需要によって、生産能力が満杯の状態だった。このため、自動車産業からの需要が短期内に急増したことで、生産能力が追い付かない状況になっている」と説明しています。

台湾積体電路(tsmc)では、昨年2020年第4四半期(10~12月)に、自動車用の半導体は売上高全体のおよそ3%に過ぎませんでしたが、前四半期に対する増加率は27%と、急増しています。なお、昨年通年での自動車用の半導体は、売上高全体のおよそ3%で、前の年に比べて7%減少しています。

台湾の工業研究院産業科技国際策略発展所によりますと、去年、世界の自動車用半導体市場は前の年に比べて12.2%減少でしたが、先進運転支援システム(ADAS)用の半導体は10.5%増加、電気自動車(EV)用の半導体は10.6%増加しています。

このドイツのアルトマイヤー経済相の要請に対して、台湾の経済部は、「まだ書簡を受け取っていないため、具体的な説明はできないが、去年末から確かに外交ルートを通じて各国から自動車用半導体の品不足問題の解消について要請が来ており、経済部としては全力で協力したい。すでに台湾の半導体メーカーと討論を進めており、全力で協力するよう要請している」と表明しました。

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