台湾の人々の「日本観」=遠見雑誌などの調査

  • 20 January, 2021
  • 王淑卿
日本京都の清水寺(写真:foter)

 本日は、大手雑誌のアンケート調査及び大手インターネット掲示板上の議論から見る、台湾の人々の「日本観」をご紹介したいと思います。

 今日、ご紹介する内容について、ご不満に思われるリスナーの方もいらっしゃるかもしれませんが、あくまで台湾の中の様々な日本観の中の一つとして、受け止めていただければと思います。

 最初にご紹介するのは、大手ビジネス雑誌『遠見』が先月末に発表した台湾の人々の民意に関する調査です。この調査の中で、新型コロナウイルス収束後、最も出かけたいと思う海外の国・地域はどこかという質問がありましたが、日本が42.1%で圧倒的トップに輝きました。2位の中国大陸が4.7%、最近若い女性を中心に人気と言われる韓国が3.0%ですので、台湾において、海外旅行先として、日本がどれほど人気か、おわかりいただけるかと思います。

 実際に昨年、台湾から日本へ出かけた人の数は、国・地域別トップの延べ491万人でした。重複しているとはいっても、これはあくまで去年1年間の数、台湾の人口はおよそ2360万人ですから、すごい数ですよね。そして、他の国・地域を圧倒し、およそ4割の人がコロナ収束後に最も行きたい国は日本と答えていることからは、満足感も相当高いことが伺えます。

 旅行先として圧倒的な人気を誇る日本、しかし、移住先としては意見が分かれるようです。さきごろ、インターネットの大手掲示板で、あるネットユーザーが「仮に日本が移民の受け入れを決め、あなたがその条件を満たしていたら心は動くか」と問いかけました。

 この質問に対し意見は分かれました。「必ず行く」、「移民するよ。給料は台湾の3倍でしょう」、「すぐに行くよ。何しろ空気の質が違う」と無条件で賛成する人もいたものの、「蓄えがあるならば」、「お金に困らないならば郊外に家を買って老後を過ごす」、「定年後ならば」など、条件付き賛成の人も見られました。

 一方で、移民は考えられない、という人も数多くいました。考えられない理由は大きくわけて3つ、労働環境、生活のプレッシャー、そして新型コロナ対策でした。

 「日本の労働環境は厳しいと聞く、生きていくための移民はごめんだ。」、「移民してまで社畜生活は送りたくない」、「日韓は日々のプレッシャーが大きいと聞く、旅行なら最高だけど住むのは勘弁だ」、「全体主義は息が詰まる。自由な台湾の方がいい」などの意見があったほか、「正直去年までは考えていた。でも、今年の新型コロナウイルスへの対応を見て、台湾の方がいいと思ってしまった」と、コロナを期に考えが変わった、という意見もありました。

 日本は旅行で行くならば最高は満場一致、でも生活するのはちょっと、という考えの人も少なくないようです。

 この結果よりも、私が驚かされるのは、日本についてよく知っている台湾の人々がとても多いということ。台湾の人々にとっては、それほど日本が身近な存在といえるかもしれませんね。

(編集:駒田英/王淑卿)

関連のメッセージ

本分類最新more