台湾の最大野党・国民党は17日、電子商取引プラットホームを開設、Tシャツや帽子、エコバックなどの文化クリエイティブ商品を打ち出す。財務の補填になればという希望の一方で、もう一方では「青年培育基金(青年育成基金)」のための収入にもなるとしている。国民党の江啟臣・主席は、「『百年老店(百年老舗)』」は枠を超えて大きな一歩を踏み出した。ネット時代、新たなマーケティング戦略と結び付けて、さらに多くの市民をひきつけたいとした。
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台湾の最大野党・国民党の青年部は17日、コミュニケーションアプリLINEの公式アカウント「中国国民党KMT」にオンライン電子商取引センター(ECサイト)「百年老店(百年老舗)」を開設、文化クリエイティブな関連グッズの販売を行います。台湾の政党でECサイトを立ち上げたのは初めてです。
国民党の結党記念イベントに合わせて、国民党は「ROC FOREVER」のロゴをメインビジュアルとしたTシャツや帽子、そしてエコバッグなどのグッズを打ち出しています。
このほか、数量限定の国民党ならではの商品で支持者の購買を促そうとしています。
国民党の江啟臣・主席は、国民党は100年の歴史を持つ政党の重荷を下ろし、スタートアップ事業とタイアップして電子商取引に乗り出した。これは、国民党のネット化、デジタル化、そして現代化を象徴すると紹介しました。また、営利目標がポイントではない、さらに多くの市民をひきつけるために、ネットでの生放送販売を行うことも排除しないとしました。
国民党の江啟臣・主席
「我々も考えてみた、これはありうる方法だ。数名のインフルエンサーとコラボすることもできる。想像は無限に広がる。国民党は100年の老舗の政党だ。我々は、国民党にしかないものを多く持っているが、これらのものは、新たなパッケージ、新たな流通ルート、新たなプラットホーム、そして新たな社会的要素といった、新たな元素と組み合わせる必要がある。」
国民党の財務状況は問題を抱えていますが、ECサイトの収入は、党の財務への助けになるだけでなく、収入の半分は「青年培育基金(青年育成基金)」となるとしています。
江啟臣・主席は、国民党も収入を増やして支出を減らし、党の公職分担金や、募金パーティの企画、オフィス空間の節約などで財務運営を維持していくとしました。
また、国民党は22日に市民も集めて「反ラクトパミン豚 秋の大パレード」を行いますが、市民の自発的な参加を呼びかけ、宣伝予算を節約したいとしています。江啟臣・主席は、最も重要なのは理念だと信じている。市民が街に出て怒りを表す。政府が民意を受け入れてラクトパミン豚の開放政策を調整するかが今後の観察ポイントになるとしています。
(編集:中野理絵/王淑卿)