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双十国慶節演説、蔡・総統「主権と民主を堅持、両岸関係の安定を維持」

  • 10 October, 2020
  • 王淑卿
双十国慶節演説、蔡・総統「主権と民主を堅持、両岸関係の安定を維持」
2019年の双十国慶節祝賀式典で演説する蔡英文・総統。(写真:YOUTUBEのスクリーンショット)

10月10日は中華民国の建国記念日です。10日午前、総統府前広場で祝賀大会と祝賀式典が催されます。蔡・総統は、祝賀式典で恒例の双十国慶節演説を発表します。その内容に注目が集まっています。

蔡・総統は10日、「団結台湾、自信前行」と題して演説を発表、演説は四つの部分に分かれています。

第一部分

新型コロナウイルスの封じ込めに成功した台湾は、国際社会にも貢献しています。そのため、今年、特に「防疫英雄」こと、新型コロナウイルスの封じ込めに多大な貢献をした関係者の代表を招き、国歌斉唱をリードさせます。蔡・総統は、これら関係者の台湾に対する貢献に感謝すると共に、新型コロナウイルスのパンデミックがもたらす危機についても言及、国際社会に「強靭な島」台湾を紹介します。

蔡・総統によりますと、今年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、台湾も厳しい状況にありましたが、防疫対策に携わった無数の関係者の努力と国民の一致団結により、逆境における国家の生存能力が証明され、国民もさらに自信が湧いてきました。国際社会の台湾への支持も、我々に前に向かって進む勇気を与えてくれました。

第二部分

新たな情勢下の台湾の新たな経済戦略を紹介。蔡・総統によりますと、台湾はコロナ禍の中、全世界で経済成長を維持できる少数の国の一つですが、パンデミックが収束していない今、アフターコロナ時代の全世界の経済発展について、国民が期待する新台湾経済を構築するため、台湾は、これまでの各種の産業政策と国際貿易における協力関係の基礎の上で、先手を打って対処しなければなりません。

新台湾経済を構築するには三つの戦略があります。第一に、サプライチェーンの再構築に全方位に参加し、台湾が全世界のサプライチェーンにとって欠かせない重要な力になるようすること。第二に、台湾を世界各国の資本、人材、デジタル技術が集まる重要な拠点として建設すること。第三に、経済社会の発展の均衡化をさらに着実なものにし、台湾経済の発展の成果を国民全体と分かち合うこと。

今年の祝賀式典のテーマは、「2020民主台湾、自信前行い(2020 Proud of Taiwan、民主の台湾、自信を持って前進という意味)」。「防疫英雄」こと、新型コロナウイルスの封じ込めに多大な貢献をした関係者の代表と国立台北大学合唱団のリードの下、国歌斉唱が行われます。祝賀式典が終わった後、「防疫英雄」らは車に乗ってパレードに登場、参加者の拍手喝采を受けます。F-16型戦闘機や空軍の曲芸飛行部隊(アクロバットチーム)「雷虎小組(サンダータイガー)」などの軍用機が会場の上空を通過するパフォーマンスも予定されています。

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