蘇・行政院長「米産豚肉・牛肉輸入解禁で経済貿易の扉開く」

  • 22 September, 2020
  • 曾輿婷
立法院の新会期が18日に始まった。ラクトパミンが使用されたアメリカ産豚肉と牛肉の輸入解禁について与野党は攻防戦を繰り広げた。(写真:CNA)

立法院の新会期が18日に始まりました。ラクトパミンが使用したアメリカ産豚肉と牛肉の輸入解禁について、与野党は攻防戦を繰り広げました。ラクトパミンは、豚や牛の赤身を増やす効果のある飼料添加物です。

最大野党、国民党の立法委員(党団)は徹夜して議場の入口を守り、議案を優先して提出する権利を獲得しました。国民党は、18日の本会議で、予め国会、畜産業者、および消費者と話し合いをせずにアメリカ産豚肉と牛肉の輸入を解禁したことについて、蔡英文・総統に立法院での国情報告、そして国民への謝罪をするよう要求する、2つの議案を提出しました。国民党の立法委員は、ブタを象った大道具を担ぎ、「要透明(政策決定プロセスの透明化要求)、拒黒箱(密室談合に反対)、反萊豚(ラクトパミン使用の豚肉輸入に反対)、顧健康(健康を守ろう)」などのスローガンを掲げました。

一方、与党・民進党は衝突を避けるために妨害せず、2つの議案は2読会、与野党協議の段階に入りました。

与党・民進党が善意を示し、国民党の提案を阻止しなかった状況の下、行政院の蘇貞昌・院長はラクトパミンが使用されたアメリカ産豚肉、牛肉の輸入規制の緩和について報告しました。蘇・院長によりますと、国際社会は2012年までに、ラクトパミンの使用に対して規制を行わず、さらにアメリカでは狂牛病(牛海綿状脳症、BSE)が発生したため、アメリカ産の牛肉に対して社会が懸念を示し、院長自身も、ラクトパミン使用のアメリカ産の豚肉と牛肉に対して態度を保留していました。しかし、2012年7月5日に、国際食品規格委員会(CODEX/コーデックス委員会)はラクトパミンの残留許容値を公開しました。当時、民進党の主席を担当していた蘇貞昌・行政院長はその3日後に、「民進党は国際的現実を直視し、台湾が国際的な基準をとることに同意する。今後、政府を厳しく監督し、国民の健康を守り、牧畜業も守るよう努力する」と発表したと振り返りました。蘇・院長は、「私は終始一貫している。必ず国民の健康を守る」と約束しました。

蘇・院長は「責任感のある政治家として、私が物事に対する態度は終始一貫して変わっていない。再び行政院長になった今、私はもう一度宣言する。政府は必ず国民の健康を守ることを前提とし、科学的証拠と国際的な基準に基づいて、輸入食品に対する規制を制定する。原料と原産地を明確に表示するよう要求し、管理と監督の責任をちゃんと果たす」と宣言しました。

蘇貞昌・行政院長は、「台米関係が、様々な分野で大きな進展を見せているが、経済と貿易の交渉だけが、アメリカ産の豚肉と牛肉の輸入問題のため大きな障壁となっている。」と述べ、「蔡・総統は国家の経済利益と戦略面から考え、輸入規制の緩和を決めた。これは重大で困難、かつ勇敢な決定である。世界で足元を固めようとする大事な時期にある台湾にとって、これは世界に一歩踏み出せる決定でもある。台湾が勇気を持って、鍵となるこの一歩を踏み出し、世界と繋ぐ経済と貿易の扉を開くよう期待する」と締めくくりました。

(編集:曽輿婷/王淑卿)

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