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台湾民主の父におさらば!李登輝・元総統「台湾の将来、後は頼むぞ」

  • 19 September, 2020
  • 王淑卿
台湾民主の父におさらば!李登輝・元総統「台湾の将来、後は頼むぞ」
蔡英文・総統(右)が李登輝・元総統に「褒揚令」を授与し、李・元総統が国のために尽くした多大な貢献を表彰した。李登輝・元総統の長女・李安娜・女史が代理としてそれを受け取った。(写真:CNA)

李登輝・元総統の追悼告別礼拝が19日午前、台湾北部・新北市淡水区の私立真理大学礼拝堂で行われました。

儀式では蔡英文・総統が李登輝・元総統に「褒揚令」を授与し、李・元総統が国のために尽くした多大な貢献を表彰しました。アメリカのクラック国務次官や日本の森喜朗元首相ら国内外の政府高官が一堂に会して李・元総統を偲びました。

儀式の中で最もインパクトのある言葉は、会場で放送された追悼映像の中で、李・元総統が言った「台湾の将来、後は頼むぞ」でしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=1rLAXDT1faQ&feature=youtu.be

李前總統登輝先生追思影片

李登輝・元総統は7月30日になくなり、享年97歳でした。生前の宗教信仰と遺族の意思を尊重して、8月14日に火葬されました。9月19日午前、国葬として真理大学で追悼告別礼拝が行われました。

李登輝・元総統の遺骨を乗せた車は、午前9時22分、告別礼拝の会場に到着、李・元総統の孫娘・李坤儀・女史が李・元総統の遺骨を持って入場しました。追悼告別礼拝では、蔡英文・総統はまず、李・元総統に褒揚令を授与、李・元総統の長女・李安娜・女史は、李・元総統の代りにそれを受け取りました。その後、蔡・総統は李・元総統に敬礼してからあいさつを行いました。

https://www.youtube.com/watch?v=GGtNLmuG55U&feature=youtu.be

20200919 李前總統登輝先生追思告別禮拜

(7分50秒のところは蔡・総統のあいさつ)

蔡・総統は、あいさつの中で、李・元総統の一生の貢献に感謝すると同時に、忘れてはいけないのは、台湾の前途は、あなたと私の手にあることだと強調、我々には李・元総統の成果を受け継ぐ責任がある。今後も台湾の主体性の確立に引き続き取り組み、台湾の民主、自由の更なる深化のために努力する必要があると述べました。

蔡・総統は、また、李・元総統の一生は、台湾の百年近い歴史と重なり、台湾と世界を繋ぐ重要な役割も果たしていた。台湾を輝かせた李・元総統に、台湾の人々を代表して「ありがとう」という一言を伝えたいと話しました。

蔡・総統のあいさつ終了後、葬儀委員会の召集人を務める、頼清徳・副総統は、行政院、立法院、司法院、監察院、考試院の五院の院長を率いて李・元総統の遺骨に中華民国の国旗をかぶせました。

追悼告別礼拝の会場では、日本の対台湾窓口機関、公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所の泉 裕泰(いずみ ひろやす)代表は、日本の安倍前首相の弔辞を読み上げました。

https://www.youtube.com/watch?v=GGtNLmuG55U&feature=youtu.be

(1時間15分16秒のところ、泉裕泰代表が安倍前首相の弔辞を代読)

「李登輝・元総統追悼告別礼拝に当たり、安倍晋三前日本国内閣総理大臣よりメッセージをお預かりしていますところ、ここに代読させていただきます。李登輝・元総統のご逝去に際し、衷心より哀悼の意を表します。李・元総統は、台湾に自由、民主主義、基本的人権等の普遍的価値を根付かせたミスターデモクラシーとして世界の称賛を集め、また日本と台湾の相互理解、友好増進にも大変多大な貢献をなされました。李登輝・元総統の温かい笑顔と力強い握手、そしてその民主主義への強い信念、台湾へのゆるぎない愛情と使命感、日本に寄せる温かい言葉は、きのうのことのように私の記憶に刻まれています。日本と台湾の友好親善、台湾の民主主義と発展に多大なご貢献をなされた李登輝・元総統に改めて深い感謝と敬意を表すると共に、これからも千の風となって日本と台湾の私達をやさしく見守ってくださるようお願い申し上げ、そのご冥福をお祈りいたします。前日本国内閣総理大臣 安倍晋三」

一方、チベットの精神的指導者、ダライ・ラマ14世もビデオメッセージを送りました。ダライラマ14世は、メッセージの中で、「李・元総統の努力精神を称え、李氏はもうなくなったが、仏教徒は、生死・因果が繰り返され、きわまりないことの流転を信じている。李氏は台湾で生まれ変わる可能性がある。それは李氏であると分ってもいいし、分らなくてもいい。李氏の精神は永遠に輪廻転生(りんね・てんしょう)と共にある」と締めくくりました。

会場では李・元総統を偲ぶ10分間の映像が放送されました。この映像の締めくくりは、2012年、李・元総統が退院したばかりの頃、蔡英文・女史の選挙前の決起集会に参加したときに発表した談話です。李・元総統は、そのとき、自分はもう高齢だから、いつ愛する台湾を離れるか分らないと述べ、将来はあなたがたに任せるしかないと述べました。そのときの一言、「台湾の将来、後は頼むぞ」は、19日の追悼告別礼拝で特に注目されていました

李・元総統の子息の妻、張月雲・女史は、最後遺族を代表して感謝の言葉を述べ、李・元総統への支持と愛顧は、今後も蔡英文・総統へとつながるよう期待するとし、李・元総統の精神は常に台湾の人々と共にあると信じていると締めくくりました。

きょう9月19日に行われた李・元総統の追悼告別礼拝の全容は、総統府のYOUTUBEチャンネルでご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=GGtNLmuG55U&feature=youtu.be

20200919 李前總統登輝先生追思告別禮拜

会場で放送された、李・元総統の追悼映像コンテンツの最後のお言葉

「私はもうかなり年取った。いつ私の愛する台湾から離れるか分らない。

将来はあなたがたに任せるしかない。私、李登輝、この一生は、きょうは最後になるかも知れないが、皆様にお願いしたい。台湾の将来、皆様に頼むぞ、皆様の平安(平穏無事)、台湾の平安(平穏無事)を祈る。ありがとうございます」

https://www.youtube.com/watch?v=1rLAXDT1faQ&feature=youtu.be

李前總統登輝先生追思影片

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