李登輝・元総統、政界40年の名言を振り返る

  • 06 August, 2020
  • 中野理繪
李登輝・元総統は40数年にわたる政治家生活で中国語・台湾語・英語を使った多くの名言を残した。

李登輝・元総統は40年以上にわたる政治家生活の中で数々の名言を残してきた。たとえば「民之所欲,長在我心(民の欲するところ常にわが心に)」などは最もよく知られている。1996年の台湾海峡危機に直面した際は強い口調で「驚くな、あれは空砲だ!」と答えたことも有名だ。総統の職から退いた後、台湾と中国の両岸問題については「九二共識(92年コンセンサス、92年合意)なんてどこにあるのか知らない」と語ったほか、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)についても「日本のものだ!」と毎回語り、指導者としての毅然とした姿勢は市民に深く印象づいている。

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 7月30日に多臓器不全と敗血症性ショックにより97歳で死去した李登輝・元総統。40年以上にわたる政治家生活の中で数々の名言を残してきました。中でもこの言葉は最も有名です。

音声:「民之所欲,長在我心(民の欲するところ常にわが心に)」

1995年6月9日、母校であるアメリカのコーネル大学に招かれて講演した際に語ったこの「民之所欲,長在我心(民の欲するところ常にわが心に)」と言う台詞は後に多くの政治家が使用しています。

また1996年、台湾初の総統直接選挙が行われ、中国人民解放軍が台湾海峡でミサイルの発射演習を行った際には強い口調で

音声:「慌てるな!慌てることはない。怖がることはない」

「解放軍が打ったのは空砲だ。台湾人を脅すだけだと慰めました。

1997年、国交樹立国パラグアイを訪れた際には、メディアとの茶話会で台湾と中国の台湾海峡両岸の情勢について、

音声:「怖がらなくていい、中国共産党がどれだけ大きくとも、私の父よりも偉大なものはない」

「中国共産党は私の父より大きくはない」と語りました。

また、総統の職を離れた後、釣魚台列島の領有権問題に対しては、

音声:「記者:(釣魚台は日本の領土だと?)そうでなければ誰の領土なんだと君に聞きたい」

記者からの「釣魚台列島は日本の領土だと?」と聞かれたことに対し、「そうでなければ誰の領土なんだと君に聞きたい」と返しました。

2011年、三月の野百合学生運動から21周年のこの年、当時の学生運動の代表と対話し、国家の位置づけについても討論を交わしました。その際には、

音声:「どこに中華民国の存在がある?台湾はまだ国ではない」

「どこに中華民国の存在がある?台湾はまだ国ではない」とコメント。

総統在任中、中国大陸と「九二共識(92年合意)」に達したかについて、李・元総統は、2011年の総統選に立候補する蔡英文氏を応援した際、メディアに聞かれて次のように述べました。

音声:「92年合意、あれは中国共産党が言っていることだ。我々は当時承認していなかった。そうだろ?」

「『92年合意』、あれは中国共産党が言っていることだ。我々は当時承認していなかった。そうだろ?」

李登輝・元総統の40年に渡る政治家生活で、中国語、台湾語、英語を使った数々の名言が飛び出してきました。その言葉には毅然とした態度が表れており、永遠に語り継がれていくことでしょう。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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