ベルギーの下院（代議院）では現地時間16日夜、ベルギー政府に対して台湾の民主政治、および台湾による国際社会への参与を支持するよう呼びかける議案を採択しました。
ベルギーの代議院では現地時間の16日夜、同意130票、反対0表、棄権13票という圧倒的な多数で、ベルギー政府に対して台湾の民主政治、および台湾による国際社会への参与を支持するよう呼びかける議案を採択しました。
これに対して、外交部は、ベルギーの下院は、2015年台湾を支持する議案を採択したのに引き続き、全世界の政治情勢が大きく変わっているにもかかわらず、再び具体的な行動で台湾への支持を表明したとし、歓迎を示しました。
外交部によりますと、ベルギーの下院は、ベルギー政府に対して、台湾海峡両岸の対話再開を促すこと、平和で安定した台湾海峡の現状を一方的に変えることを防ぐこと、アジア太平洋地域の緊張緩和に役立つとされる各種の外交的なイニシアチブに支持を表明すること、ようやく実ってきた台湾の自由と民主を評価すること、中国に対して投獄された台湾の民主活動家、李明哲氏の早期釈放を求めることなどを要請しています。
同議案ではまた、ヨーロッパ連合が台湾と関係を強化すること、ベルギー政府が台湾との協力を強化し、政府高官の相互交流を促すこと、ヨーロッパの友好国が具体的な外交政策を通じて台湾による国際組織への有意義で実質的な参加を支持するよう求めています。
同議案ではさらに、今後も香港、および世界各地の民主、自由、人権に対する中国の脅威を注視していくとします。外交部は、中国が香港で強制的に実施している「国家安全法」が世界的な注目を集めている今、この議案の採択が一層意義深いことになると評価しています。
外交部の欧江安・報道官は、「外交部は今後も理念の近いヨーロッパの国々と、民主政治、および人権の確保のために努力する」としています。
なお、外交部の資料によりますと、ベルギーの下院は、2012年に台湾海峡両岸の対話と交流の継続、台湾による国際組織への参加、EU（ヨーロッパ連合）との経済協力協定の締結を支持する議案を採択したことがあります。
