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台湾鉄道、7種の元気弁当を限定で販売

  • 25 June, 2020
  • 中野理繪
台湾鉄道、7種の元気弁当を限定で販売
台湾鉄道は期間限定で各地の新鮮食材を使ったご当地弁当を限定販売し、各地の農業や観光を後押しする。

台湾の在来線・台湾鉄道(台湾での略称:台鉄)の駅弁の一年の販売量は1,000万個を超える。今年の上半期は新型肺炎の影響を受けたことで販売量は減少したが、国内で防疫対策における規制が解かれ、国内の安心旅行がまもなく始まることから、台湾鉄道も各地の新鮮な食材を使って作る7種類の元気弁当を打ち出す。6月24日から7月31日までの期間限定で、数量限定で販売する。しかし、これらの駅弁の売店は、台湾各地に散在しているため、7種類すべてを味わいたい場合は、列車に乗って台湾を一周するしかないという。これにより、各地への観光を後押しするだけでなく、各地の農業の支援にも一役買いそうだ。

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 昨年、台湾鉄道の駅弁の年間販売量は最高の1,053個に達しました。しかし今年の上半期は新型肺炎の影響により、販売量は3割5分から4割減りました。ただ、幸いなことに台湾の防疫は成功し、7月からは安心旅行の推進が始まることから、台湾鉄道管理局も管轄の北部、中部、南部、東部にある6つの調理センターと協力し、7種類の違う味わいの元気弁当を打ち出します。

どのような駅弁かというと、台北は「鶏モモ肉の紹興酒風味弁当」と、チャンチンと呼ばれる野菜を使った「香椿(チャンチン)野菜弁当」の2種類、台中は「松坂豚のごま油炒め弁当」、高雄は油飯(台湾風おこわ)を主食にした「元気弁当」、台東はレッドキヌアを使った「平安弁当」、花蓮は「梅鶏田園かぼちゃ飯弁当」、七堵は栄養たっぷり「人参鶏モモ弁当」の合計7種類です。

台湾鉄道の顏文忠・主任秘書は、この7種類の元気弁当はすべてご当地の新鮮食材で作られていること、6月24日から7月31日までの期間限定で、毎日限定150個の販売であること。そして、もし7種類すべての弁当を味わいたい場合は、列車に乗って台湾を一周すればすべてを味わうチャンスがあることを説明しました。

台湾鉄道の顏文忠・主任秘書

「この弁当の特徴は、ご当地の新鮮な食材を使っていることだ。そのため、毎日数量限定150個しかない。今私たちは安心旅行を推奨していますよね。だからもちろん私たちも皆さんにどんどん旅行に行ってもらう応援をする。なので、もし7種類の駅弁すべてを味わいたいのであれば、申し訳ないが、台湾をぐるっと一周してほしい。」

 7種類の駅弁の中でも、台北の「鶏モモ肉の紹興酒風味弁当」は、厳選した柔らかな鶏モモ肉を、紹興酒、紅露酒、漢方薬のクコの実、当帰(とうき)に漬け一晩冷蔵してからオーブンで蒸し焼きにすることでいい食感となっています。

もうひとつの「春椿(チャンチン)野菜弁当」も、チャンチンという野菜をご飯に混ぜたチャンチン飯と、醤油、米酒、ごま油で味付けたヤマブシタケというきのこの一種をメインとしたヘルシーな“野菜弁当”。

花蓮の「梅鶏田園かぼちゃ飯弁当」は、油飯(台湾風おこわ)を作る方法で、きのこ、えび、ひき肉を強火で炒め、かぼちゃとご飯を炒めたものと、主菜の梅香鶏は、長年漬け込んだ梅と鶏肉を一緒に煮込んだもの。

台東のレッドキヌアの「平安弁当」は、穀物のルビーといわれるレッドキヌアをポークリブの衣に混ぜ合わせました。原住民スタイルの味わいにあふれています。

台中の「松坂豚のごま油炒め弁当」は、“黄金の6両肉”と呼ばれる高級松坂豚と、ごま油、しょうがの薄切りで味と香りを出したもの。見ただけでよだれが流れてきます。

 それぞれの地域の特色が現れた駅弁で、各地への観光を後押しするだけでなく、各地の農業の支援にも一役買いそうです。

(編集:中野理絵/王淑卿)

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