海洋委員会は8日、台湾南部・高雄市の高雄展覧館で「第一回国家海洋デー祝賀式典」を開催しました。行政院の陳其邁・副院長は、あいさつの中で、「台湾は、国連の『世界海洋デー』の精神に呼応して昨年(2019年)の年末に『海洋基本法』を可決・成立させた。そしてその中で毎年の6月8日を『国家海洋デー』と定めた。本日、祝賀式典を開催する目的は、『海に敬礼』する台湾の決意を表明するためだ」と紹介しました。
陳其邁・副院長は、海に関する政策と行政措置に法的根拠を与えるため、海洋委員会は、産官学と民間団体の関係者を集め、『国家海洋政策白書』を作成し、6月8日の『国家海洋デー』に発表した。将来を見据える、革新的な考えで海洋事務の健全的な発展を促し、海から無限な発展の契機を見出すのが狙いだ」と説明しました。
海洋委員会によりますと、「国家海洋政策白書」草案は、5万3000字あって、「持続可能な発展」を中心とし、「エコで、安全で、持続可能な発展の出来る、繁栄する海洋国家の建設」を目標にしています。政策の目標を六項目に分けることが出来ます。この六項目の政策目標は次の通りです。
- 地域戦略を策定して水域の主権などの権益を確保すること
- 水域における法執行をより着実なものにし、地域の安全保障における協力関係を強化すること
- 海洋の生態系保護を強化し、海洋環境のレベルアップを図ること。
- 産業の発展目標を確立し、海洋産業のレベルアップを促すこと
- 国民全体が海に親しむ気風を作り、海洋国家としての考え方を育てること
- 科学の発展を成し遂げるための力を蓄え、学術研究のエネルギーを高めること。
この六大政策目標を、「水域安全法」、「海洋保全法」、「海洋産業発展条例」などの重要な海洋関連法令の研究・策定・推進・立法の際の根拠にするということです。
(編集:王淑卿)