台湾の域内観光が解禁、域内感染の新規確認は43日間連続でゼロ

  • 25 May, 2020
  • 早田健文
新型コロナウイルス感染への対応に当たっている中央感染状況指揮センターは23日、初めて屏東県で記者会見を開催。観光再開のため、屏東県の農産物を並べてアピール。指揮官の陳時中・衛生福利部長(後中)の人気のあやかりたいところだ。(写真:中央感染状況指揮センター)

台湾の新型コロナウイルス感染症対策本部「中央感染状況指揮センター」は25日、台湾での域内感染の新規確認が43日間連続でゼロになったと発表しました。

25日に発表された新規感染者数は、域内、海外からの入境者を含めて、ゼロでした。これにより、これまで台湾で感染が確認された人は441人、亡くなった人は7人のままです。

また、感染が確認された441人のうち、域内感染は55人、海外からの入境者は350人、海軍の軍艦での集団感染は36人です。また、すでに隔離が解除された人は415人です。

「中央感染状況指揮センター」の指揮官である陳時中・衛生福利部長は23日(先週土曜日)夜、台湾の最南端にある屏東県のリゾート地、墾丁を訪問し、「台湾は新型コロナウイルス感染防止対策の中間試験に合格した」と表明し、今後、モデルケースとなる観光地を選び、感染防止対策を着実に実施した上で、感染によって低迷している観光を奨励する考えを示しました。ただし、経費、人員、交通などの各面の要素を考慮した上で、慎重に進めると強調しました。

陳部長の墾丁訪問は、中央感染状況指揮センターが、感染防止対策が一定の成果を上げ、観光業の再建を進めても良いと判断したことを意味しています。

陳部長は、「世界の多くの国で、感染の影響を受けて、いまだに外出が制限されている中で、台湾が正常な生活を送ることができるのは非常に得難いことだ」「現在、封鎖が解除されたようなものだ」と語りました。

陳時中・部長は、中央感染状況指揮センターの主要メンバーと共に訪問した墾丁で、鮮やかな花柄のシャツを身にまとい、下駄をはくという気楽な格好で街を歩きながら、市民にあいさつをしました。陳部長の一行は、沿道の大勢の市民からの歓迎を受け、市民から「ありがとう、お疲れ様」と声をかけられていました。

陳部長は、感染防止の新しい生活が始まっているとして、手をきれいに洗い、マスクをつけ、社会的距離を保ち、体調の悪い人はできるだけ人の多いところに行かない、「こうすれば、私たちは正常な日々を過ごすことができる」と呼びかけました。

墾丁は台湾有数のリゾート地で、感染防止対策が強化されていた期間の連休に大勢の観光客が訪れたため、中央感染状況指揮センターが緊急に警告のショートメッセージを送り、訪れた人たちに注意を呼び掛けたことがありました。このため、墾丁の観光に大きな影響が出ています。これに対して、陳部長は、「ショートメッセージを送って観光客を驚かせたことは申し訳なかった。今、墾丁は旅行の新興を始めることができる。ここはとても楽しいところだ。ただ、基本的な感染防止に注意して楽しんでほしい」と語りました。

ただ、陳部長が姿を見せた場所には、多くの人が集まったものの、それ以外の場所では人が少ない状態が続いています。陳部長が到着した翌日の24日は日曜日で、午後から晴れとなったものの、墾丁の各観光スポットでは、訪れる人は少なかった。訪れていた観光客は、「雨が続いているので出かけるのは不便だ」と語っており、観光客が増えないのは、台湾が梅雨の季節に入り、雨が多いこととも関係があると見られている。今後、陳部長の訪問が、どの程度、実際に観光奨励の効果を見せるのか、期待を込めて関心が持たれています。

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