
新型コロナウイルス肺炎の影響で、台湾桃園国際空港(台湾北部・桃園市)の毎日の利用者数は、昨年同期の延べ13万人と比べて半分ともいえる6万人ちょっとに激減。美食街、免税店の売上も散々たるもので、外で順番を待つタクシー運転手も、5~6時間待ってようやく客を乗せることができると言い、空いた時間は将棋をしながらつぶすしかないと嘆いた。
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(空港の前で)将棋をする二人の男性。次の乗客は一体どこに…。
答えは、いつになるかわかりません。
桃園国際空港で並ぶタクシー運転手
「もうずいぶん待っている。5~6時間も待ってるよ。(新型コロナウイルスは)やっぱり怖いよね。」
売上が上がらないのも悩みの種ですが、商売上でも悩みが尽きません。
アルコールを使ってシートの上から下までを消毒します。自分を守るため、そしてウイルスを載せてしまわないためです。
桃園国際空港で並ぶタクシー運転手
「(旅行客が)マスクをしていなくても、私たちは乗せる。マスクを渡して、必ずしてもらうようにしている。」
桃園国際空港の利用者数も半減しており、苦しんでいるのはタクシーの運転手だけではありません。
美食街や免税店も苦境が続く中、店を守っている状態です。
桃園市の鄭文燦・市長
「以前は一日延べ13万人だったのが延べ6万5,000人に減少した。時には5万ちょっとにまで落ち込む。人数の半減は空港のサービス業関係に大きな影響を与えている」
人の激減を受け、桃園市の鄭文燦・市長は、アウトソーシングの観光スポットの家賃の値引きや補填で、業者をサポートする他、福祉バスのドライバーも公共運輸業の範囲に入れ、毎日一人一枚マスクを買うことができる政策に含めるべきだとし、中央防疫政策の足りない部分を補いたいと語りました。
(編集:中野理絵/王淑卿)