
中央感染症指揮センターが26日夜、臨時記者会見を開き、新型肺炎に感染したことが確認された人がもう1人増え、4人となったことを明らかにしました。中国の湖北省武漢を中心に感染が拡大している、新型肺炎に感染した人が、世界各地で相次いで報告されています。
中央感染症指揮センターは、「1月26日午後4時時点では、感染の疑いがあって通報された症例が67例増加したため、通報された人数は350人に達し、そのうち4人の感染が確認された。感染されていないことが確認されたのは147人。一回目の検査の結果は陰性だった人は41人。残りは確認中だ」と明らかにしました。
衛生福利部疾病管制署の荘人祥・副署長によりますと、25日に感染が確認された患者は、台湾北部に住む50歳あまりの女性で、1月13日から15日まで、旅行のため、中国の湖北省武漢を訪れましたが、感染源とされる、華南海鮮市場に行ったことはありませんでした。この女性は1月16日から25日まで、旅行のためヨーロッパを訪れ、その後、中国の広東省広州を経由して帰国しました。
この女性は、1月22日から咳などの症状が現れ、咳がひどくなった25日に空路台湾に戻ってきました。機内にいたとき、すべてマスクを着用しており、空港についた後、自発的に検疫スタッフに自らの病状を伝えたため、ただちに病院に送られました。25日に新型肺炎の感染が確認されました。
荘人祥・副署長は、「すでに国際保健規則(IHR)に基づいて、世界保健機関(WHO)と中国側に関連情報を通達すると共に、同じフライトの乗客のリストに基づいて乗客の健康状況を追跡する」と説明しました。
なお、中央感染症指揮センターは、すでに感染症危険レベル3(Warning、不要不急の渡航は止めてください)の地域を武漢から湖北省全体に拡大し、その他の各省と市の感染症危険レベルを2(Alert、感染防護措置を強化するなど十分注意してください)に引き上げました。
(編集:王淑卿)