ピーナッツの産地価格、過去10年で最高に

  • 20 November, 2019
  • 王淑卿
台湾中部・雲林県虎尾鎮能農会(=農協)が開発した、生産履歴を持つ台湾初のピーナッツ粽は20日から発売されている。一個台湾元50元(約日本円178円)とリーズナブル!中央は農糧署の胡忠一・署長。(写真:RTI)

近年、行政院農業委員会農糧署がコメの消費量を増やすため、業者が生産履歴(トレーサビリティー)のある台湾産のコメを使ってコメを材料とする一連の食品を生産、販売することを奨励している。台湾中部・雲林県虎尾鎮能農会(=農協)が開発した、生産履歴を持つ台湾初のピーナッツ粽は20日から発売されている。一個台湾元50元(約日本円178円)とリーズナブル!なお、最近国内でピーナッツの価格が低く抑えられていることについて農糧署は、ピーナッツの産地価格は、過去10年の最高を記録したとして、買い付け業者が故意に事実無根な情報を拡散しないよう呼びかけている。

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台湾のピーナッツの主な産地は、台湾中部の雲林県、彰化県、嘉義県に集中しています。年に2回収穫できます。現在は二期作の収穫期に入っています。行政院農業委員会は近年、「大糧倉(大食糧倉庫)計画」を推進しており、農家が稲の代りにピーナッツを栽培することを奨励しています。台湾産ピーナッツの競争力向上が狙いです。農糧署の統計では、今年11月上旬におけるピーナッツの産地価格は600グラム当たり台湾元44元以上(約日本円160円)で、過去10年の新記録を作りました。しかし、一部の買い付け業者は、わざと価格を低く抑えています。

農糧署の胡忠一・署長は19日、報道陣に対し、これらの買い付け業者は、農産品の市場取引法に違反しているとし、農業委員会がそれを提訴し、有罪となった場合、台湾元6万元(約日本円21万円)以上、30万元(約日本円107万円)以下の罰金が科されると説明しました。

胡忠一・署長は、「今年8月12日の豪雨の影響でピーナッツの二期作の買い付けが昨年に比べて18%減少した。ピーナッツ農家の生計は年に2回収穫できるピーナッツに頼っている。二期作の買い付け減少により農家の生産コストが台湾元35.2元に上昇している。台湾元35.2元以下の価格でこれらのピーナッツを買い付ける場合、農家に大きなダメージをもたらすことになる。」と分析しました。

国内のピーナッツの産地価格が過去10年で最高を記録したにもかかわらず、虎尾鎮農会(=農協)が20日から販売を開始した、台湾初の生産履歴を持つピーナッツを食材とした「ピーナッツちまき」は一個台湾元50元とリーズナブル!

虎尾鎮農会の黄鈺恵・総幹事は、「生産履歴のあるピーナッツを広めようと、農家に栽培を願ったところ、一年目と二年目は産地価格がよかったため、三年目である今年は、自発的にそれを栽培しようとする農家が増えている。」と喜び、「農協の買い付け価格、600グラム当たり台湾元44元(約日本円157円)から49元(約日本円174円)は、市場の相場を上回っているため、品質が信頼できる。」とアピールしました。

黄鈺恵・総幹事は、ピーナッツの生産履歴制度の推進は、農家、農協、消費者三者に共に利益をもたらしたと結論付けました。

黄・総幹事は、「今ここにあるちまきを作るのに使った食材はすべて追跡することが出来る。生産履歴のある米、シイタケ、ピーナッツ、いずれも我々雲林県で栽培されたもの。すべて安心して食用できる、安全性の高いもの。我々が発売した生産履歴のあるピーナッツを使った初のピーナッツちまき、台湾元50元(約日本円178円)コイン一個で賞味できる。今後も引き続き米製品の推進に力を入れる。」と意気込みました。

農糧署は、これら生産履歴のある米製品は、将来空港など、海外の観光客が大勢出入りしているところでも販売できるよう期待を寄せています。

(編集:王淑卿)

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