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蔡・総統国慶節談話、「一国二制度」に「ノー」

  • 11 October, 2019
  • 王淑卿
蔡・総統国慶節談話、「一国二制度」に「ノー」
中華民国中央政府および各界による民国108年(2019年)双十国慶節祝賀大会が10日午前に行われ、蔡英文・総統(写真)が談話を発表し、「中華民国は台湾で70年以上厳然と存続している。『一国二制度』を受け入れれば、中華民国は生存する空間がなくなる。総統として国家の主権を守ることは、挑発行為ではなく、基本的な責務だ」と強調した。(写真:CNA)

中華民国中央政府および各界による民国108年(2019年)双十国慶節祝賀大会が10月10日午前、総統府前広場で行われた。蔡英文・総統は、「粘り強い国、世界にまい進(歩み出す)」と題して談話を発表、「一国二制度」を拒絶することは、台湾人民の共通の願いだと明言した。蔡・総統はまた、「一国二制度」を受け入れたら、中華民国の生存空間がなくなるとし、「中華民国台湾」という六文字は、社会全体の最大のコンセンサスだと強調した。

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蔡英文・総統が、双十国慶節の談話の中でまず、「一国二制度」を受け入れられないと表明しました。

蔡・総統は、「自由、民主が挑戦に直面し、中華民国の生存と発展が脅かされる際、我々は立ち上がってそれを守らなければならない。『一国二制度』を拒絶することは、党派や立場に関わらず台湾にいる2300万人の最大のコンセンサスだ。中華民国は台湾で70年以上厳然と存続している。『一国二制度』を受け入れれば、中華民国は生存する空間がなくなる。総統として国家の主権を守るために立ち上がることは、挑発ではなく、基本的な責務だ」と強調しました。

蔡・総統はまた、「台湾は各種の挑戦を経験してきた。それは台湾人民の粘り強い性格を際立たせている」と述べ、中華民国派、または台湾派を新たな定義づけで説明しました。

「我々は共にこの道を歩んできた。党派に関係なくこの土地で生活する人なら、互いを分裂させることが出来ない。中華民国は誰の特許ではなく、誰かが独占することの出来るものでもない。『中華民国台湾』この六文字は、青(最大野党・国民党のシンボルカラー、その支持派を指す)でもなく緑(与党・民進党のシンボルカラー、またはその支持派)でもない。これはつまり社会全体のコンセンサスだ」

二期目を目指している蔡・総統は、台湾海峡両岸の現状と未来について次のような方針を示しました。

「中国は『シャープパワー』を利用して迫ってきた。しかし地域の重要な一員として台湾は、国際社会に対する責任を果たさなければならない。我々は挑発せず、暴走せず、理念の近い国々と手を携えて台湾海峡の平和と安定を確保し、この現状が一方的に変えられないよう努力しなければならない」

双十国慶節の談話の最後に蔡・総統は三つ路線と目標を提示しました。この三つの路線と目標とは、国民が今後も自由、民主の旗の下で団結して国家の主権を守ることが出来るようにすること。引き続き台湾の発展を図り、経済的な実力を強化し、国民を豊かにし、国を強くすること。積極的に世界に歩み出し、各種の挑戦を乗り越えて、中華民国台湾が国際社会で胸を張って勇敢で自信を持つことが出来るようにすることです。

(編集:王淑卿)

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