カンヌ映画祭、趙德胤の新作がノミネート

  • 14 May, 2019
  • 曾輿婷
趙德胤(ミディ・ジー)・監督(左)が、新作映画「灼人秘密(Nina Wu)」でカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門にノミネートされている。脚本は、ヒロインの呉可熙(ウー・クーシー、右)によるもの。(写真:CNA)

第72回カンヌ国際映画祭が、5月14日から25日にかけてフランスで開催されています。台湾では趙德胤(ミディ・ジー)・監督が、新作映画「灼人秘密(Nina Wu)」で「ある視点」部門にノミネートされています。これは趙・監督にとって初めての栄誉です。台湾映画が同部門にノミネートされたのは11年ぶりです。

「灼人秘密(Nina Wu)」は、社会的弱者、特に女性が、夢を叶えるためどれほどの代償を払っているかを描くストーリーです。映画のヒロインで、脚本家にも務めている呉可熙(ウー・クーシー)は、近年アメリカで広まっている#metoo運動と、台湾、日本、韓国で起きた芸能人の不祥事からインスピレーションを得たと紹介しました。

呉可熙(ウー・クーシー)は、映画で爆発、殺陣など危険なシーンがあったものの、自らの脚本を演じられる喜びと達成感を語りました。「悩みであろうと喜びであろうと、自分の人生の数々を、芸術創作の形を通して、みんなに共有できて嬉しい」

初めてジャンル映画に挑戦したという趙・監督は、「台湾元6000万元をかけたニナ・ウーの撮影は、本当に大変だった。非常にユニークな脚本なので、今まで台湾にはないジャンルのスリラー映画となった。カンヌ国際映画祭にノミネートできるとは、とても驚いた」と話しました。

趙・監督は、「ジャンル映画は、オリジナル性を保ちながら、観客に物語をわかってもらわなければならないので、非常に難しい。カンヌ国際映画祭にノミネートされた後、欧米のメディアの注目も集めた。この映画は、ハリウッドの制作会社が発行することになるから、欧米での注目度がより高められるかもしれない」と説明しました。

この映画の音楽プロデューサーである、林強さんは、今まで趙・監督と2回仕事していたから、きっと順調に行けると思ったら、結局色々と踏み躙られた。しかしそのおかげで、いい勉強になったと述べました。

林強さんは「監督に今までと全然違うものが欲しいと言われたから、家でアナログの電子楽器を気ままにいじって、6曲を作って渡したら、全部却下された」と苦笑いました。

今年のカンヌ国際映画祭は、5月14日から25日にかけてフランスで開催されています。同時開催されているカンヌ・フィルム・ マーケットには、台湾から111本の映画と計画案が出展しています。台湾のバーチャルリアリティ作品も複数公開され、VR映像制作の実力を世界に見せています。

(編集:曾輿婷/王淑卿)

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