台東県の蘭嶼でカニ祭、家の前にはカニの爪の飾り物

  • 15 April, 2019
  • 早田健文
台東県・蘭嶼に住むダウ族の女性たちは、カニ祭の日に山に入って陸ガニを捕まえ、カニ料理を用意する。

台東県の蘭嶼は、伝統的にトビウオ漁が盛んで、トビウオ祭が良く知られていますが、「カニ祭」という伝統的な行事もあります。このお祭りでは、男性の労をねぎらうため、女性たちが陸ガニを捉まえに山に入り、カニ料理を振る舞います。そして、どの家にもカニの足の飾り物が飾られます。カニの足が多いほど、その家の女性たちのカニ採りの腕が良いことを示すことになります。

捉まえてきたばかりのカニが逃げ出そうとしています。でも、すぐに連れ戻されてしまいます。ここは、台湾東部にある台東県の離島、太平洋に浮かぶ蘭嶼です。ここの女性たちはカニを捉まえるのは手慣れたものです。蘭嶼に住む台湾の少数民族の一部族、ダウ族の女性たちは、カニ祭の日に山に入って陸ガニを捕まえ、カニ料理を用意します。

ここの住民のマラオスさんの説明によると、タオ族の女性たちは、陸ガニを捉まえて、男性たちにふるまいます。かつて、普段はなかなか口にすることができなかった貴重なタロイモを餅のようにして、その上にカニの肉をのせます。トビウオ漁の季節に漁に出る男性たちの労をねぎらうのです。

このカニ祭がやって来ると、家々からカニの香りが漂ってきます。

そして、特別な飾り物が、どの家の入り口にもつるされます。カニの爪を結んだ飾り物です。

マラオスさんによると、このお祭りは子供たちが大好きです。家の前の軒下にカニの足がつるされ、独特な景観を作り出します。この習慣は、この家の女性たちがカニ採り上手だと近所の人たちに示すことを意味します。この時期には、どの家もトビウオを干していますが、このカニの足の飾り物もつりさげられます。

4月には、蘭嶼の各集落で相次いでカニの日を祝います。この季節、台湾先住民・タオ族の珍しい風習を見ることができます。

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