迪化街、伝統修復技芸の特別展開催

  • 08 February, 2019
  • 王淑卿
迪化207博物館(台湾北部・台北市)では、「舊的不去-修補的故事(古いものは去らない-補修物語)」特別展が開催中。写真は破れた網を繕う方法と注意事項について例を挙げて説明する陳正平さん。(写真:迪化207博物館提供)

台湾の昔の生活を中心に展示をしている「迪化207博物館」では、2019年第1弾特別展として、訪れた人を伝統補修師の技芸の再訪へと導きます。

80歳の陳正平さんは、破れた網を繕う方法と注意事項について例を挙げて説明しました。陳さんは、若い頃、先輩が漁網を補修しているのを見て学習し、今も現役で活躍しています。

陳正平さん「父は網の補修ができて、人の網の補修を手伝っていた。だから家には常に網がある。父が網を繕っていたのを見てきた。今現場を見て破損した箇所を確認してからすぐ網をまとめて補修できる。ひとつの網は1,000メートル以上もある。短くないんだよ。」

シェラックレコードから流れる懐かしいメロディ。タイムスリップしたような感覚になります。しかしよく見てみると、レコードには補修をした跡があります。この補修技芸は、台湾では見かけることも少なくなったシェラック補修専門家、潘啟明氏によるものです。

 「まず接着剤をちょっとつけて、付けた後、先に視聴してみて問題なければすべてに接着剤を付け、3秒で固まるのでそのあと拡大鏡と針を使って軌道上の不要な接着剤を取り除く。きれいになったら一本の線だけ残る。周りの接着をすべてきれいにとってしまう。こうすると、音がきれいになる。」

50年代、台湾では「陶磁器」修復も一般的な商売のひとつでした。初期のころはもち米の糊を使って縫合していましたが、現在では漆に変わりました。陶磁器修復師の陳高登氏は展示会場で陶磁器修復の技法を披露しました。かすがいづくりから、穴あけ、締め付けまで行い、かすがい継ぎが完成。古くからの技術を再現しています。伝統の継承者の役割も担っています。

 「元々は金属加工、アクセサリーの加工をしていた。論文を書くため、このテーマについて陶磁器専門の研究をしている先輩にインタビューをした。彼らもこう言った技法を私が受け継ぐことにとても喜んでいる。私はこの継承者の一役を買っている」

迪化207博物館の華安綺・館長は、「旧正月前は皆、古いものを新しく変えることで忙しいが、物が乏しかった時代、補修できるものは補修するのが美徳だった」と語りました。「舊的不去-修補的故事(古いものは去らない-補修物語)」特別展では、陶磁器、ニットシャツ、アルミ製鍋、唐傘、書籍、竹細工品、籐のイス、漁網、シェラックレコード、イグサのゴザといった、10の生活における古いものの寿命を、職人がいかにして伸ばしているか見ることができ、台湾の古き良き昔の生活を感じることができます。

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